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神奈川県横浜市

進取の気質を活かして

今後の活躍が期待される「超小型EV」

新たなモビリティの導入にも積極的だ。国土交通省の実証実験協力自治体の募集に、横浜市・日産自動車が共同で応募。山手・元町地区での二人乗り超小型電動車両実証実験として2011年9月に選定された。横浜市の観光名所や住宅、学校や商店が密集する山手・元町地区での有効な交通機関の一つとしての検証が進められている。この地区は、高低差の激しい地域でもあり、高頻度の路線バスの運行、そして込み入った幅の狭い道路が多く、この超小型EVの強みが発揮できる。もちろんCO2排出量はゼロ、制限速度は30km/hで安全性の向上も図れる。現在は、青色防犯パトロールや訪問診療・看護時に活用されており、市内の新たな移動手段として今後の活躍が期待される。

G30をはじめとする横浜市の施策は、海外からの評価も高い。2009年には、世界銀行が選ぶ世界6 都市のEco2Cities(環境面と経済面での優位性の有る都市)の一つに日本から唯一選出された。さらに2011年には、スペイン・バルセロナで開催されたスマートシティエキスポ国際会議2011において、横浜スマートシティプロジェクトなどの低炭素社会実現に向けた取組みが高く評価され、その会議が主催する「ワールドスマートシティ・アワード」の都市部門を受賞。海外からの視察も多く、観光だけでなく、環境でも世界が注目する街となった。

今後、横浜市が目指すのは、環境未来都市構想の実現。それは、横浜市が培ってきた、あらゆるものを受け入れる精神はそのままに、数あるプロジェクトの成功事例を創出し、国内外へ発信することである。絶大なる「市民力」と生まれ持った「進取の気質」を持ち合わせながら、横浜市のチャレンジは続く。

取材協力:横浜市
記事公開日:2013年2月1日

編集後記 街角にて

童謡で有名な「赤い靴」をモチーフにした「あかいくつ」バスが現在横浜市で活躍中!「あかいくつ」バスとは、横浜市交通局が運行する観光スポット周遊バスのことで、1回の乗車料金100円で横浜中心部をめぐることができます。今回ご紹介した横浜市は、環境都市としてはもちろん、観光都市としても見どころがたくさんあるので、このバスに乗って異国情緒あふれる街並みを巡ってみてはいかかでしょうか?

「あかいくつ」バスに乗って出かけよう!

横浜市データベース
人口3,697,035人※2013年1月1日現在
面積437.38km²
市HPhttp://www.city.yokohama.lg.jp/
備考環境モデル都市(2008年認定)
環境未来都市(2011年認定)
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