2013年度エネルギー需給実績　国内消費量 ３年連続減少

　2015年4月、経済産業省は、国内で消費された石油・石炭・ガスなどの化石燃料のほか、電力、再生可能エネルギーなどの消費量をまとめた「2013年度エネルギー需給実績（確報）」を公表した。
　2013年度の最終エネルギー消費量は、前年度比1.0%減で3年連続の減少となった。2008年度にリーマンショックの影響で前年度比7.0%減に落ち込んだ消費量は、2010年度に同4.3%の増加に転じたが、東日本大震災後の2011年度から減少が続いている。
　今回公表された2013年度の最終エネルギー消費量を3つの部門でみると、企業が前年度比0.1%減、家庭が同2.6%減、運輸部門が同2.4%減だった。エネルギーの種別でみると、消費量の約半数（48.9%）を占める石油が同0.6%減、次いで消費量が多い（24.9%）電力が同0.1%減だった。しかし、シェア3位（11.3%）の石炭は、消費量を伸ばし同1.5%の増加。そのほか増加しているのは、天然ガス、都市ガス、再生可能エネルギー他で、前年度比はそれぞれ2.0%、0.7%、21.1%の増加になっている。
　2013年度のエネルギー自給率は8.3%（原子力を国産とした場合）、化石エネルギー依存度は92.4%、石油依存度は45.7%だった。
　また、エネルギー起源の二酸化炭素（CO2）排出量は、化石燃料の消費量が増えたことなどにより前年度比1.1%の増加となり、東日本大震災前の2010年度との比較では8.4%増になっている。