2015年度固定買い取り制度 再生エネ負担額約2倍に
経済産業省は、再生可能エネルギー固定価格買い取り制度における2015年度の賦課金および買い取り価格を決定した。
電気料金に加算され需要家が負担する賦課金の単価は1キロワット時当たり1.58円。月300キロワット時使用する標準家庭では月額474円になる。前年度は同225円(0.75円/キロワット時)。よって今年度は、その2倍以上の負担となる。賦課金の総額は初めて1兆円を超えた。金額が膨れ上がった要因は主に太陽光発電の導入量が急速に増加したため。
太陽光の買い取り価格は、メガソーラーなど10キロワット以上の設備で6月末までは1キロワット時当たり29円、7月以降は27円。住宅用など10キロワット未満は33円または35円(出力制御対応機器設置義務の有無による)。いずれも設備価格の低下などを勘案して単価を低くした。ただし比較的規模の小さい(2000キロワット未満)未利用木質バイオマスについては前年度の32円から40円に上げている。
そのほかの陸上風力、洋上風力、地熱、中小水力、未利用木質以外のバイオマスについては前年度からの単価を継承し据え置いた。