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2015.12.28電 気

川内原発1号機 再稼働

 2015年8月、九州電力は、鹿児島県薩摩川内市にある川内原子力発電所1号機を再稼働させた。核分裂を抑えていた制御棒を抜き原子炉を起動、各種の検査を行いながら発電する調整運転を開始した。
 東日本大震災後、2013年7月に施行された新規制基準下での国内初の稼働となった。原子力規制委員会の審査に合格したのは2014年9月。その後、鹿児島県や薩摩川内市から再稼働の同意を得た。国内ではこれまで「原発ゼロ」の状態が続いていたが、今回の再稼働で約2年ぶりに解消された。
 川内原発1号機が初めて営業運転を開始したのは、1984年7月。その後、2011年5月に定期検査のため稼働を止めて以来、停止状態のままだった。それから約4年ぶりに1号機の原子炉は起動した。
 当初、調整運転から営業運転に移行するのは9月上旬と予定されていたが、8月20日に復水器(発電に使った蒸気を水に戻す装置)に海水が混じるトラブルが発生したため工程は見直された。九州電力は運転継続に支障はなく、周辺環境への放射性物質の影響もないと発表。9月8日現在、調整運転を続けている。



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