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エピソード環境市場新聞創刊時から連載する人気コラム。企業活性化教育研究所の長尾光雄所長が、企業研修時に経験した「因果倶時」(原因と結果は必ず一致するという意味)にまつわるエピソードを紹介します。

#21
積小為大(せきしょういだい)-補足編2-

よい結果も悪い結果も
原因は小さな事の積み重ね

 「些細な事をおろそかにしない心掛けが人生を大きな成功に導く」。経営の神様といわれ一代で現在のパナソニックを世界的な企業にした松下幸之助の言葉だ。松下幸之助は些細な事、小さな事を大事にしていた。
 一例をあげてみよう。お客様との懇親会を主催したときの事だ。会場の座敷は座布団がきれいに並び、花も活けられていた。一見何の問題もないと思われた。
 その会場を見た当時相談役だった松下は、江口克彦(後のPHP代表取締役)に言った。
 「座布団の並び方が曲がっておる」「この座布団後ろ前反対やで」「君、座布団の前と後ろがわからんのか」。
 当時、若かった江口は座布団を直しながら「相談役は、なぜこういう細かな小さい事を言うのだろう。それも会場設営の担当者でなく、私に指示するのはなぜだろう」と思ったという。それだけでなく、松下は折にふれ、非常に細かい事を江口に言ったとの事だ。
 原因があって結果がある。経営においても、人生においても、大きな成功も、大きな失敗も、突然には発生しない。どんな出来事も、日ごろの小さい事が5年、10年、15年、30年と積み重なった結果なのだ。
 どんなに小さくても悪い事が積み重なれば、大きな失敗になり、倒産につながる。会社が倒産するときには、必ず前兆や兆候がある。社員誰もが同じ普段の小さなミスや失敗を見逃す事で、やがて致命的な失敗につながるのだ。
 逆によい事が積み重ねられれば、大きな成功につながり、企業の発展を導く。だから松下は小さな事に対し「これくらいの事はどうでもいい」「これは適当でいい」というような気持ちをいましめようと、将来リーダーになるであろう江口を教育したのだ。
 よくも悪くも、小さな事の積み重ねが大きな結果をもたらす。「積小為大」!! 大事な言葉だ。

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