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エピソード環境市場新聞創刊時から連載する人気コラム。企業活性化教育研究所の長尾光雄所長が、企業研修時に経験した「因果倶時」(原因と結果は必ず一致するという意味)にまつわるエピソードを紹介します。

#22
因果倶時(いんがぐじ)-1-

企業人が成長するための 出来事に対する考え方

 企業人が成長するために大事な事の一つが"出来事に対する考え方"だろう。出来事を肯定的に考えるか、否定的に考えるかで、その後の企業人生が大きく変わる。
 例えば上司から「売上目標を今までの50%増にするように」という出来事があったとする。
 Aさんは「自分が上司から期待され目標が上がった」と考えると「よし、期待に応えて目標を達成するぞ!!」と本気で仕事に取り組むだろう。
 Bさんは「上司の考えがわからない。今までも目標を達成していないのに、なんと50%増!! それも一方的に!! できないものはできない。これではやる気が起きない。こんな上司の下では働きたくない」と考えると嫌々仕事をするようになるだろう。
 このように出来事に対する考え方で仕事に対する取り組みに大きな違いが生じる。企業は激しい競争の中で存亡をかけ闘っているのだ。非常識の世界だ。だから積極的で、肯定的なチャレンジ精神があるAさんを求めている。Bさんのような消極的で否定的な批判精神が強く、チャレンジ精神のない人は周囲にも悪影響をもたらす。早晩退出を余儀なくされるだろう。
 "因果倶時"だ。原因と結果は必ず一致するという釈迦の言葉だ。現在の果を知らんと欲すれば、過去の因を見よ。未来の果を知らんと欲すれば、現在の因を見よ。
 住友銀行の名誉会長であった堀田庄三は、新入社員のとき、1年間封筒の宛名書きをさせられたそうだ。堀田は地味で単純な作業なのに、文句一つ言わなかったという。それどころか、晩年「この仕事によって、私は重要な顧客先を全部覚える事ができた。それが自分の財産となった」と言っている。
 企業人生は出来事に対し、肯定的に考えるか否定的に考えるかどちらの考え方を取るかでヤル気、意欲も違ってくる。当然結果も大きく違ってくるのだ。"因果倶時"だ。
 原因と結果は必ず一致するのだ。

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