自然再興へ行動計画策定
2030生物多様性枠組実現日本会議
環境省に事務局を置き、官民約40団体で構成される2030生物多様性枠組実現日本会議(J-GBF)は2023年3月、第2回総会を開催し、ネイチャーポジティブ(自然再興:生物多様性の損失を止め、反転させ、回復軌道に乗せること)に向けた行動計画を策定した。
J-GBFは2023年2月に開いた第1回総会で、2030年までの自再興の実現に向け社会経済の変革を目指すとする宣言をまとめ公表していた。宣言文には、同年夏をめどにした行動計画の策定もうたわれており、それを受け今回の取りまとめになった。
行動計画にはJ-GBFを構成する関係団体の直近3年間の取り組みのうち重点が置かれるものやほかの機関と連携するものなどを中心に57項目が列挙されている。そのほとんどが2030年度の目標を、政府が策定した生物多様性国家戦略につなげている。今後は毎年度進捗を確認しながら計画を進め2026年度に更新する予定という。
各構成団体の計画のうち経団連は賛同企業数などを指標にする「アクションプランの策定、実行」とした。そのほか日本青年会議所の「身近な資源が循環するMOTTAINAI運動」、日本動物園水族館協会の「絶滅危惧種の保全」、国土緑化推進機構の「国民参加の森林づくり等国土緑化活動を通じた行動変容」など幅広い取り組みが示されている。
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