曲げわっぱでお弁当づくり|おばあちゃんの知恵袋
曲げわっぱのお弁当箱を使うとレンジで温めなくてもご飯がすごくおいしいです。夏は中身が傷まないようしっかり冷まし、梅干しと冷凍したミニゼリーを一緒に入れています。
@いっこさん
80歳。エコな暮らしとお爺さんのことが大好き。趣味はお散歩と家庭菜園と、みなさんにエコ知識をお伝えすること。おばあちゃんの手にかかると、野菜の皮や茎の部分もおいしいお料理に変身する。好きな言葉は「温故知新」。
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曲げわっぱとはスギやヒノキなどの木の板を曲げて円や楕円状にし、底をつけた容器のこと。おばあちゃんが子どものころは家のおひつとしても使っていました。古いものというイメージの方も多いかもしれませんが、木の香りが爽やかに香る曲げわっぱが近年お弁当箱として注目を集めています。
曲げわっぱのお弁当箱の魅力は冷めたご飯でもしっとりもっちりと炊き立てのようにおいしく食べられるところ。これはお弁当箱の素材となっている木の性質が関係しています。木には湿度が高いと水分を吸い、乾燥していると水分を放出する性質があり、自然と湿度を調節してくれるのです。プラスチックのお弁当箱にはこの性質がないため時間が経つとご飯から放出された水分が溜まりべたついたり、乾いてしまったりしてしまいます。
曲げわっぱのお弁当箱を使うときは容器をしっかりと乾かし、詰めたご飯とおかずが冷めてからふたを閉めましょう。熱いご飯やおかずを入れてすぐにふたをしてしまうと水蒸気によって水分が過多となり、素材の木がうまく吸水することができません。
また、洗浄するときは手洗いがベスト。木が乾燥してしまう原因となるので洗剤は極力少なくしましょう。ご飯がこびりついてしまった場合は5分ほどぬるま湯に浸けてから洗います。洗ったあとは布巾ですぐに水気を拭き取り乾かして完了です。
曲げわっぱのお弁当箱は軽くて丈夫。そして大切に使えば何十年も使い続けることができます。しっかりお手入れをすれば愛着もわくもの。長く大切においしいお弁当を楽しめるといいですね。
@おばあちゃん