9月はオゾン層保護対策推進月間です
オゾンとは3個の酸素原子からなる気体で、これが上空10km～50kmに集まっている部分をオゾン層と呼びます。オゾン層には太陽から放射される紫外線を吸収する役割があり、地球上の生物を守ってくれていますが、近年そのオゾン層が減少しています。『オゾン層の破壊』という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。この機会にあらためてオゾン層について考えていただければ幸いです。
なぜ保護が必要なの？
20世紀初頭まではオゾン層は自然に生成と分解を繰り返し、バランスを保っていました。しかし私たち人間の生活が便利になるにつれ人間の生み出した化学物質が原因でそのバランスが崩れてしまいました。冷蔵庫やエアコンの冷媒、またスプレーの噴射剤として使われるフロンがその代表格です。私たちの生活に欠かせない便利なものですが、その一方でそういった物質が空気中に放出されることでオゾン層が破壊されてしまい、その結果地表に到達する紫外線の量が増え、私たち人間や動植物に健康被害がでてしまいます。そういった被害を少なくするためにオゾン層の保護が必要なのです。
私たちになにができるの？
フロンなどの化学物質によるオゾン層の破壊が確認されてからは、オゾン層を破壊する成分の入った化学物質の生産が世界的に規制されるようになりました。また、規制にともないオゾン層を破壊しない代替フロンも開発されましたが、代替フロンは温室効果ガスなのでフロンと同様に生産や消費の段階的な廃止が進んでいます。そして今でも冷蔵庫やエアコンをはじめとする家電を中心にフロンが利用されています。
まずは私たちにできることはオゾン層とフロンガスについて知り、考えることではないでしょうか。
また、夏の暑さでコンプレッサーが弱るため夏の終わりから秋にかけてのこの時期は家電製品が壊れやすいそうです。冷蔵庫やエアコンといった家電を処分する際は必ず量販店や家電回収の専門業者に回収してもらいましょう。専門業者に適切に回収・処理してもらうことでフロンの大気中への放出を防ぐことができます。
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