家庭の電気を安全に使う《ブレーカーの役割》

停電が起きるとまずブレーカーを確認し、落ちているレバーを機械的に上げるという人は多い。だがその前に必要なのは、ブレーカーの役割を正しく理解しておくことだ。
一般家庭のブレーカーは電力会社などの設置する「アンペアブレーカー」以外に主に2種類ある。ブレーカーは日本語で遮断器といい、自動的に電流を遮断する装置だ。一般家庭の電気は、電柱から3本の電線で家庭内に引き込まれ、その後、玄関などにある「分電盤」で分配し、各部屋の電気機器に届く。分電盤には分配のほかに、2種類のブレーカーで電気事故を防ぐ役割がある。
図に一般住宅用分電盤の例を示した。右側の「安全ブレーカー(子ブレーカー、配線用遮断器)」は各部屋へ続く回路ごとにつけられるものだ。同時に多数の電気機器を使ったり、ショートなどで大きな電流が流れ続けると、配線が熱を持ち、火災や感電につながる可能性がある。そこで、過電流の発生した部屋(回路)ごとに電流を遮断させる。つまり「安全ブレーカー」は電線を保護するために落ちる装置だ。家庭でよく使う30アンペア以下なら、ブレーカーに表記される定格電流の1.25倍が流れたときは60分以内、2倍なら2分以内とブレーカーの落ちる時間も決まっている。
図中央の「漏電ブレーカー(メインブレーカー、漏電遮断器)」は、「安全ブレーカー」と同様の機能に漏電検知機能を兼ね備えたもので、配線保護と人体保護を目的にしたブレーカーである。漏電は命の危険に関わるため家庭用の漏電ブレーカーは漏れ電流が1.5mA、動作時間0.1秒という高感度高速型を使用しており、火災や感電につながる可能性を最小限に抑える。図のような構成の場合には各回路を一括管理しているのが「漏電ブレーカー」なので、これが落ちると建物全体が停電する。
こうしたブレーカーの役割を踏まえ、停電時にはどのブレーカーが落ちているか確認する必要がある。特に漏電は火災や感電など重大な事故につながる危険があるので「漏電ブレーカー」が落ちている際は、資格を持った技術者などに対処してもらうようにしたい。

イラストは『イチから学ぼう デンキのキホン』(編集 日本テクノ)より。

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