日本と世界のコンセントの違い

海外旅行の際、スマートフォンの充電用などに変換プラグを持参する人も多い。コンセントの形状、流れている電流や電圧の安全基準は国によって異なる。対応電圧が違う電化製品を使う場合には、適切な電圧に調整する変圧器を用いる必要がある。
日本の一般家庭で目にするコンセントは左図中タイプAの2つ口だが、海外のコンセントは3つ口が主流になっている。コンセントの形状が日本と同じでも、電圧が違うケースもある。
100Vしか対応していない電化製品を海外で使用する場合は専用の適切な変圧器が必要だが、最近の電化製品には、「100〜240V」と記載されている製品が増えている。こうした製品であれば大半の国ではプラグの変換器だけを用意すれば問題はないだろう。
なお、日本で使われている一般的な100Vのコンセントは、左側が少し大きくなっている(左が9mmで右が7mm)。コンセントの左側は「接地側」と呼ばれ、地面に接続されているので地面と同電位となる。一方の右側は「非接地側」と呼ばれ、地面との間に電圧がかかっている。接地側が地面に接続されているといってもアースとは別の存在だ。洗濯機などアース接続対応の機器には感電防止のため必ずアースを取りつけるようにしたい。
接地側、非接地側の区別はあるが、コンセントの電気は交流であり、通常の使用ならプラグはどちらの向きに差し込んでも使える。ただし、映像機器や音響機器などではプラグの向きが音質などに与える影響を考慮し、差込み口を指定しているものもある。

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