家庭用電力、切り替え拡大 2017年5月時点で10%を突破

2017年8月、経済産業省は、一般家庭向け(低圧)電力の契約切り替え(スイッチング)が、2017年5月時点で約634万件になり、スイッチング率が約10.1%と2桁に到達したことを発表した。
この時点でのスイッチング件数の内訳は、大手電力会社といわれる旧一般電気事業者(みなし小売電気事業者)から、新電力に切り替えたものが約353万件(約5.6%)、みなし小売電気事業者内でのスイッチングが約281万件(約4.5%)だった。その後も契約切り替えの増加傾向は続いており翌6月には、約665万件(約10.6%)になっている。
2016年4月の電力小売り市場全面自由化以降、新電力の市場占有率(シェア)も拡大している。2017年4月時点の新電力のシェアは約9.2%(販売電力量ベース)。これを電圧別にみると特高・高圧分野では約12.1%、低圧分野では約4.6%となっている。なおシェアとスイッチング率は、切り替えの件数がみなし小売電気事業者内の規制料金から自由料金への変更も含んでいることなどから、必ずしも一致しない。
小売り全面自由化以降のスイッチング件数の推移

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