最終消費、排出量など2年ぶり減少

2022年度エネルギー需給実績速報

 経済産業省は2023年11月、2022年度のエネルギー需給実績(速報)を公表した。最終エネルギー消費は前年度比2.9%減、一次エネルギー国内供給は同2.3%減、エネルギー起源二酸化炭素(CO2)排出量は同2.9%減。いずれもコロナ禍からの回復で増加した前年度を下回り2年ぶりに減少した。
 エネルギー源別最終消費の前年度比は、石炭=8.5%減、都市ガス=2.6%減、石油=2.5%減、電力=1.8%減。部門別では企業・事務所他=6.1%減(うち製造業は6.1%減)、運輸=4.0%増、家庭=0.5%増だった。
 一次エネルギー国内供給では、化石燃料が前年度比1.9%減の一方、水力を含む再生可能エネルギー(再エネ)は10年連続で増加した。発電電力量も同2.5%減で、電源構成は、再エネ(水力を含む)=21.7%、原子力=5.6%、火力(バイオマスを除く)=72.7%となった。
 エネルギー起源CO2排出量は、基準になる2013年度比で22.5%減の9.6億トン。これは1990年度以降最少になった。部門別排出量の前年度比は、企業・事業所他=6.2%減、運輸=3.9%増、家庭=1.4%増だった。


関連記事一覧