2021年木材需給表 国産木材12年連続増加

総需要量は前年比約10%増

 温室効果ガスの吸収源対策としても重視されている木材利用の拡大。その需給状況を毎年まとめている林野庁は2022年9月、2021年の集計結果を公表した。
 総需要量は前年から769万3000立方メートル(10.3%)増え、8213万2000立方メートルとなり、2019年の水準まで回復した。土木・建築・家具などに使われる用材が575万立方メートル(9.4%)、しいたけ原木が4000立方メートル(1.7%)、燃料材が193万9000立方メートル(15.1%)と、それぞれ前年比で増加し、総量を押し上げた。
 供給面では、国内生産量が2010年から12年連続で増加した。前年比で257万4000立方メートル(8.3%)増の3372万3000立方メートル。輸入量は同511万9000立方メートル(11.8%)増の4840万9000立方メートル。自給率は41.1%だった。
 政府の示す「森林・林業基本計画」では、2025年に総需要量を8700万立方メートルにし、その際の国産材利用量を4000万立方メートルにする目標を掲げている。2030年にはそれを同等の総需要量で、国産材利用量を4200万立方メートルにしていく計画だ。


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