CO2で化学品、燃料など製造-経産省 技術開発へ行程表策定

 2019年6月、経済産業省は、地球温暖化を招く二酸化炭素(CO2)を回収し、有効利用するための技術開発について、短期および中長期の目標などを示した「カーボンリサイクル技術ロードマップ」を策定した。行程表を広く共有することでイノベーションを加速させていく。

 経産省では「CO2を炭素資源(カーボン)と捉え、これを回収し、多様な炭素化合物として再利用(リサイクル)する」ことを「カーボンリサイクル」とした。CO2を回収し利用するなどの取り組みは、地下への貯留を加えてCCUSと呼ばれており、カーボンリサイクルはそのうちの「利用」に分類されている。
 ロードマップでは、化学品や燃料、鉱物といった物質をCO2から製造するための技術開発について短期(2030年)と中長期(2050年以降)の目標を示す。例えばCO2分離回収で一部実用化されている方法は現状1トン当たりのコストが4000円程度なのに対し、2030年に同1000〜2000円台へ、2050年以降同1000円以下にする。CO2から変換し液体燃料にする技術では実証段階のバイオジェット燃料が1リットル当たり1600円なのに対し、2030年に既存の同等製品のコストに見合う同100〜200円へ、2050年には「さらなる低コスト化」を目指す。そうした具体的な目標をそれぞれの技術ごとに明示している。
 また、温暖化対策と資源確保の必要性から見た留意点として、安価なCO2フリー水素、ゼロエミッション電源の活用などが重要だとした。

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