ニッポンフードシフトとは?現代の「食」について考える
私たちすべての人になくてはならない「食」。食べることは人を育み、活力を生み、社会を動かす大きな原動力となります。しかし、時代の変化とともに食習慣は変わり、いまやカロリーゼロをうたう食品まで出てきました。時代の変化に対応して日本の食料自給率、環境との調和、現在の生活様式への適合、健康への配慮など、考えるべきテーマはさまざまにあります。これからの持続可能な食はどうあるべきかについて、農林水産省が中心となって行う啓発活動が「ニッポンフードシフト」です。消費者、生産者、食品関連事業者、地域の人々など、食に関わるすべての人が一体となって、食に関する課題の解決をめざしています。
カレーを一例に考える

たとえば食品自給率について考えるときに、国民食ともいうべき身近な食べ物、カレーをみてみましょう。カレーを食べるために必要な食材は、スパイス(あるいはルー)・野菜・肉・ナンまたはライスです。スパイスは気候条件などから国内では栽培が難しく、ほとんどが輸入品です。つまりルーの自給率はほぼ0%です。野菜は家庭で調理する場合は国産のものが多いですが、加工・業務用はコストパフォーマンス重視のため輸入品が使われるケースも多々あります。肉については、牛・豚・鶏は、国内で生産されたものだとしても、配合飼料はほぼ海外からの輸入です。ナンは、原料の小麦は8割以上が海外からの輸入。ライスはほとんどが国産のため、ここのみ自給率が高くなります。ならして考えるとカレーの自給率はほぼ50%となり、その多くは海外に支えられているのが実情です。
参考:ニッポンンフードシフト カレーから日本を考える(https://nippon-food-shift.maff.go.jp/curry/)
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身近な問題として食を捉える

ニッポンフードシフトの取り組みの一環として農林水産省は日本各地で「食から日本を考える」をテーマにしたイベントを開催しています。ある地域では、ニッポンフードシフトの取り組み内容の説明や、学生が農林漁業や食品製造加工などの現場体験を通じて感じたことの動画放映・パネル展示、現場体験にかかわる商品の展示・販売などを実施しました。
また、優良な産品を表彰する「FOOD SELECTION」や「食と農をつなぐアワード」といったコンテストも開催しています。さらに地産地消を促すレシピを料理研究家と共同で開発するなど、食を身近な問題として考えられるようさまざまな取り組みが行われています。「ニッポンフードシフト」ではそうした事例が豊富に掲載されています。興味のある方はぜひアクセスしてみてください。
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サステナブルノート(2023年10月25日)
野菜を育てるだけじゃない!都市農業のさまざまな役割
https://econews.jp/knowledge/sustainable/10207/
危ぶまれるコメの自給率

また、2024年秋頃から大きな問題となっているのが「コメ不足」です。温暖化や作柄不良などのさまざまな問題が背景にあると言われており、実際各地では温暖化の影響でひび割れや成長不良となるコメが増えています。2025年の新米価格は1990年以降の最高値がつけられるなど、コメの価格は上がる一方です。近頃は、スーパーで輸入米を見かけることも増えてきました。輸入品に頼りがちな日本で唯一といっても過言ではないコメですら自給率の低下が危ぶまれています。
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最後に

このコラムを読んで少しでも食に興味・関心を持っていただけたら、まずは自らプランターで食物を育ててみる、あるいはそれが難しいようであれば農業体験ができるサステナブルツアーに参加するなど、食を身近に考える機会を持ってみてはいかがでしょうか。ニッポンフードシフトのサイトには“「食」について考えることは、これからの社会を考えることや自分の生き方を考えることと同じです”という一文が載っています。ぜひ皆さんも現代にふさわしい食のあり方を考えてみませんか。
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