こころにおいしいサツマイモ/食べ物でこころも元気に〈4〉
メンタルヘルスに大切な栄養素を含む

サツマイモは「準完全栄養食品」といわれるほど栄養成分をバランスよく含んだ食べ物です。たんぱく質が少ないため「たくさん食べても太りづらい」といわれますが、裏を返せば「たんぱく質と一緒に取ることで、よりバランスのよい食事にできる」とも考えられます。
今回は、サツマイモが持つ栄養素の中でも、特にメンタルヘルスにとって大切なものをピックアップして紹介しましょう。
①ビタミン類
サツマイモに含まれるビタミン類は、加熱調理しても失われにくいという特徴があります。抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEなども豊富ですが、心の健康に関わりが深いものといえばビタミンB1とビタミンB6になるでしょう。
・ビタミンB1
脳のエネルギー源であるブドウ糖をエネルギーに変換する役割を持っているので、食欲不振や不安、集中力不足などの症状の緩和が期待できます。ブドウ糖は、白米やパン、ブドウやバナナ、アンズ、はちみつなどに多く含まれているので、脳の疲労を感じたときは併せて摂取するとよいでしょう。
・ビタミンB6
トリプトファンと結びついて、幸せホルモン「セロトニン」を生成します。トリプトファンは乳製品や大豆製品、ナッツ類、魚類、肉類など、高たんぱくな食べ物に多く含まれています。
②腸内環境を整える食物繊維
脳とともにメンタルヘルスを良好な状態に保つための重要な役割を担うのが腸です。腸内環境の乱れは神経系を通じて脳に伝わり不安やストレスを導きます。水溶性と不溶性の食物繊維をどちらも含んでいるサツマイモは、そんな腸内環境を適切に整えてくれるのです。
まさに今が旬のサツマイモ。旬の食材は栄養価が高くなるといわれます。最近ではスーパーなどで中身が鮮やかな紫色やオレンジ色をした多彩な品種も見かけます。こころと体の健康を思いながらそれらを食べ比べてみるのも楽しそうです。






















































