端午の節句の鯉のぼり
*本記事は環境市場新聞84号掲載記事です。

5月5日は「端午の節句」。初夏の青空に揺れる鯉のぼりが輝く季節です。
端午の節句は奈良時代に中国から伝わった風習で、邪気払いに菖蒲を飾ったり、菖蒲湯に入ったりして無病息災を願う行事でした。その後、「菖蒲」が「勝負」や「尚武(武道を重んじる精神)」と同じ読み方をすることから、武家のあいだで男の子の健やかな成長を願う日として定着していきました。
もともと「端午」は、旧暦の5月にあたる「午の月)」の端、つまり5月の最初を意味するもので、5月5日を示すものではありませんでした。ところが、日本では「午」を「ご」と読むことから数字の「5」と重なり、5月5日を端午の節句としてお祝いするようになったのです。

鯉のぼりの始まりは江戸時代
現代のこいのぼりは真鯉(黒色)、緋鯉(赤色)、子鯉(青色など)をセットで飾るのが一般的ですが、これが定着したのは明治時代以降。江戸初期までは「のぼり旗」を飾るのが一般的で、この旗に描く題材として人気があったのが立身出世などの願いを込めた「滝を登る鯉」の絵。この図柄が立体化され鯉のぼりになったと考えられています。さらに江戸時代の鯉のぼりは大きな真鯉一匹。有名な浮世絵画家として知られる歌川広重の作品などにも、力強く風に泳ぐ鯉のぼりの姿が描かれています。また当時の布は贅沢品。鯉のぼりは和紙に油を塗って耐水性をもたせたもので作られていたそうです。
そして今は室内やベランダに飾れるようコンパクトなものまでいろいろな種類がありますね。また親子の鯉のぼりとともに飾られる5色の色鮮やかな「吹き流し」は、ただの飾りではなく魔よけや厄よけの願いが込められているそうですよ。
子どもが成長し、鯉のぼりをそのまましまっておくのはもったいないという方には、リメイクがおすすめです。丈夫で撥水性のあるポリエステルなどの素材はエコバッグに最適です。巾着などの小物やぬいぐるみにしても素敵な一品になりそうですね。鯉のぼりのサイズをそのまま小さくして、置き飾りに直してくれるお店もあるそう。自治体などに寄付をして、地域のイベントなどで飾ってもらうという手もあります。
時代とともに少しずつ姿を変えてきた鯉のぼり。でも変わらないのは、子の成長を願う思いです。その思いはずっと大切にしていきたいですね。

初夏に読みたいエコな知恵をご紹介しています。






















































