今からでも遅くない!始めよう、食育

私たちの生活に欠かせない食事。近年、手軽においしく食べられる商品がコンビニエンスストアやスーパーマーケットなど身近な場所で手に入ります。それらは私たちの生活に時間的余裕を持たせ、食欲を満たしてくれる一方で、それだけに頼ってしまうと栄養バランスの偏りにつながることも。今回は乱れた食生活を改善し、健康な食生活を送るために「食育」について深掘りしていきます。
食育とは

「食育」とは、さまざまな経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てることを指します。生きるうえでの基本であり、知育、徳育および体育の基礎となるべきものと位置付けられています。なぜなら、私たちの体は食べたもので作られるからです。近年、食事を極端に減らすダイエット方法や不規則な生活による生活習慣病など食に関する問題が多く報告されています。人生100年時代と言われる現在、質やバランスの良い食事を心がけることで私たちの生活はより豊かなものになります。
食育に対するイメージとピクトグラム
皆さんは食育にどのようなイメージを持っていますか?食育は子ども向けの取り組みだと思われがちですがそうではありません。例えば、「朝ご飯を食べよう」、「よく噛んで食べよう」など大人が取り組むべき内容もあります。そこで、農林水産省では食育の内容を誰にでもわかりやすく発信するため、情報を視覚的に理解できる絵文字の食育ピクトグラムを公開しています。ピクトグラムでは12個の目標を設けています。例えば、「みんなで楽しく食べよう」、「災害にそなえよう」、「食べ残しをなくそう」など食育は気軽に誰もが取り組めるものなのです。
- 食育ピクトグラム一覧

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ニーズに対応した食育活動

代表的な食育活動を世代別にご紹介します。
- 子ども向け
子ども向け食育活動の代表例として「こども食堂」があげられます。皆さん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。こども食堂とは、地域住民のボランティアや自治体が運営し、子どもに無料もしくは安価で、栄養のある食事と温かな団らんを提供する場のことを言います。子どもにとって居場所となり、健康でバランスの取れた食事を提供してもらえる共食(後述)の場となります。今回は子ども向けとして紹介しましたが実際は誰でも利用できるところも多く存在します。また、「こども宅食」という制度もあります。こども宅食とは、家庭に定期的に食品を届けて信頼関係を築き、課題を抱える家庭を行政サービスや支援団体につなげる事業のことを指します。 - 大人向け
大人向けの活動の代表的な例として料理教室があげられます。コンビニエンスストアのお弁当やインスタント麺に頼りがちだとなかなかバランスの取れた食事は難しいものです。しかし、1日1食だけでも自炊に変えることで健康的な食事になり、食費も削減できます。そこで簡単・手軽なものや作り置きをコンセプトにした料理教室などがおすすめです。オンラインで受講できる教室もあるため、気軽に始めることができます。 - シニア向け
加齢とともに気づかぬうちに低栄養になり、免疫力が低下し、病気に対する抵抗力が弱まります。そこでシニア層にとっては日々の心がけそのものが食育といえます。例えば、低栄養予防には以下のポイントが大切です。1日3食食べること、食欲がないときにはおかずを優先して食べること、こまめに水分補給を取るなどを心がけましょう。もし身近に高齢の方がいる場合は気にかけてみてください。さらなる知識を得るために地域などで実施しているセミナーに参加するのもよいでしょう。
最後に、全世代に紹介したい食育活動を紹介します。それは共食です。共食とは字の通り、みんなで一緒に食卓を囲んで、共に食べることを指します。子どもには食事のマナーや食文化を大事にする気持ちなどを伝える良い機会になります。また、共食を心がけると毎日の食事時間が大体同じになるので、規則正しい生活にもつながります。共食には一緒に料理を作ったり、会話を楽しむことも含まれます。誰かと一緒に食事を楽しむことも食育につながる大切なこと。個食が中心の人は共食を意識してみませんか。
食育月間
2005年に制定された食育基本法により毎年6月を食育月間、毎月19日を食育の日としています。子どものころから食文化に触れ健全な心身を培い、豊かな人間性を育むことを目的とし制定されました。食育に取り組むことで生活習慣病の予防や健康寿命の延伸も期待できます。
また、6月の食育月間にともない、農林水産省では食育推進全国大会を開催しています。第21回となる今年は6月6日に栃木県にて開催予定です。入場料無料で子どもから大人まで気軽に参加可能なトークショーや食体験プログラムなどが催されます。毎年全国で行われているため、お近くで開催される際にはぜひ気軽に参加してみてください。
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サステナブルノート(2024年11月20日)
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最後に

私たちの生活の基盤である食事は、少しの工夫と意識で生活をより豊かにすることができます。それだけでなく農林水産省が掲げる食育推進政策では、SDGsのゴールでもある「2 飢餓をゼロに」、「12 つくる責任つかう責任」など環境保全の観点にもつながっています。自分自身のため、家族や身の回りの人のため、そして環境のために今回紹介した事例をもとにできることから少しずつ食育を実践してみてはいかがでしょうか。
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