書物を開く文月 虫干しで本を上手に保管
*本記事は環境市場新聞85号掲載記事です。

7月7日は七夕。天の川で織姫と彦星が年に1度の再会を果たすこの日、笹飾りに願い事を書いた短冊をつるす風習がありますね。奈良時代に中国から伝わったとされる七夕には、ほかにもさまざまな風習があり、その1つが七夕の日に詩歌を献じたり、書物を広げて夜風にさらすことで書の上達を願うというものです。この習わしから7月は書物(文)を開(披)月という意味で「文披月」に。これが略され和風月名の「文月」になったという説があります。
年に一度、本の虫干しを
現代では和歌や詩をつくったり、書物を手書きする機会も少なくなってしまいましたが、七夕のこの風習から、夏場の晴天を利用して書籍の虫干しをする習慣が残っています。
虫干しに最適なのは梅雨明け後の晴天が続いた湿度の低い日で、午前10時〜午後2時頃。部屋の窓を開けて風通しをよくしたら本棚から取り出して乾いた布で本の天地のほこりを拭き取ります。ほこりは虫の繁殖の原因になるのできれいに取りましょう。
次に、すべてのページを前後から数回ぱらぱらめくり空気に触れさせます。これだけでも効果はありますが、そのまま広げて立て、数時間置いておけばより湿気を飛ばせます。直射日光は色あせや劣化につながるので必ず日陰で行いましょう。風通しのよい部屋で、どこか懐かしい紙の匂いに包まれればゆったりした憩いの時間にもなりますよ。おばあちゃんも年に1度のこの作業が大好きです。

さらに本を長持ちさせるには虫干しの後の保管の仕方も大切。本を置く部屋は湿度が高くなり過ぎないよう定期的に空気の入れ替えをします。本棚の下にすのこを置くなど空気の通り道をつくるのもいいですね。段ボール箱や押し入れの中は湿気がたまりやすいので避けた方が無難です。ほかにも、日当たりのよい場所はカーテンなどを付ける、ほこりがたまらないようこまめに掃除するなど日頃のちょっとした工夫で大切な本を上手に保管することができますよ。

猛暑を乗り切るエコな知恵をご紹介しています。


























































