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ワークエンゲイジメント/チームの仕事を考える<1>

最大のパフォーマンスを各自が発揮

 私たちを取り巻く社会や労働環境は急激な変化をとげています。それに合わせ、働く人のメンタルヘルスケアの潮流も「病気を治す」から「病気を予防する」へ、そして「個人や組織をいきいきさせる」へと変化しています。中でも重要視されているのが「ワークエンゲイジメント」という概念です。
 ワークエンゲイジメントとは仕事に対してポジティブで充実しているかどうかを表す指標です。これは、心身の健康や職務満足度、職場定着率、仕事のパフォーマンス、仕事に対する自発的行動と関連していることが明らかになっています。

 ワークエンゲイジメントは、①活力(仕事中の高い水準のエネルギーや心理的回復力)②熱意(仕事への強い関与、やりがいや誇り)③没頭(仕事への熱心な取り組みや集中)――の3つで構成されます。
 ワークエンゲイジメントが高い社員の多い職場は、相互の信頼が厚く、お互いが尊重し合い、各々が最大のパフォーマンスを発揮することができます。その環境を目指すには、自分自身はもちろん同僚や部下のワークエンゲイジメントも高める取り組みが求められます。
 ワークエンゲイジメントを高めるには「上司からのサポート」「仕事の裁量権を与えられること」「革新的な組織風土」「報酬」「組織と個人の価値観の一致」といった要素が重要になります。仕事に意義を持たせ個人の役割を明確にすること、成長の機会を持たせキャリア形成を図ること、個人を尊重し正当な評価を与えることなどがポイントです。「ほめる」「声をかける」など話しやすい雰囲気をつくっておくことも大切でしょう。
 自分自身のそれを高めるには「自己効力感(やればできるという感覚)」や「楽観性(将来へのポジティブな結果を予測する傾向)」などの要素が大きく関わってきます。
 これら要素のうち、取り掛かりやすいと感じたものから意識を向け高める努力をすることで、チームは理想の方向へと進んでいくようになります。

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