移り変わる「鉛筆」の需要|おばあちゃんの知恵袋
80歳。エコな暮らしとお爺さんのことが大好き。趣味はお散歩と家庭菜園と、みなさんにエコ知識をお伝えすること。おばあちゃんの手にかかると、野菜の皮や茎の部分もおいしいお料理に変身する。好きな言葉は「温故知新」。
おばあちゃんの家族やお友達を「テクノ家プロフィール」でご紹介しています。
80歳。エコな暮らしとお爺さんのことが大好き。趣味はお散歩と家庭菜園と、みなさんにエコ知識をお伝えすること。おばあちゃんの手にかかると、野菜の皮や茎の部分もおいしいお料理に変身する。好きな言葉は「温故知新」。
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桜の開花とともに日差しが暖かくなる春。4月は新しい出会いの季節ですね。新入学や新入社された方、また引っ越しをして新しい土地での生活を始めた方もいらっしゃるでしょう。
新入学といえば、新しい文房具を揃えますね。削りたての鉛筆の木の香りや真っ白な消しゴムに心がうきうきしてきます。
ところで、鉛筆の濃さの主流が変わってきていることを知っていますか。日本で販売されている鉛筆は一般的に芯の濃さと硬さを、H、B、Fの記号で17段階に分けて表しています。Hはハード(硬い)、Bはブラック(黒い)の略字。最も硬くて色が薄いのが9H、そこから8H、7Hと数字が減ってH、F、HBとなります。続いてB、2Bと数字が増えていき、6Bが最も柔らかくて濃い芯です。Fはファーム(しっかりした)という意味でHとHBの間の硬さ・濃さになります。また鉛筆の芯の主な原料は黒鉛と粘土で、黒鉛の割合が多くなるほど、柔らかくて濃い芯になるのです。
おばあちゃんが子育てをしていたころはHBが主流でしたが、最近では小学校に入学する小さな子どもたちは2Bなどの柔らかくて濃い鉛筆を使うことが多いようです。地域によっては6Bを勧めるところもあるそう。強い筆圧を必要としない柔らかい芯が小さな子どもたちにとっては書きやすいのかもしれませんね。おばあちゃんも実際に使ってみましたが、さらさらとした書き心地で、文字の見た目は筆の字に近い印象でした。
短くなってしまった鉛筆も100円ショップなどで売っている鉛筆ホルダー(補助軸)をつけることでまだまだ使えます。わざわざ購入しなくても、スーパーのチラシや折り紙などを鉛筆にしっかりと巻き付けて長さを補ってあげれば簡単に手作りの鉛筆ホルダーを作ることもできます。また動きが鈍くなってしまったファスナーや自転車の鍵などを鉛筆の芯で擦ると、芯の油分が潤滑油となり滑りが良くなります。本来の使い方とは異なりますが、最後まで無駄なく使い切る技ですね。
最近はパソコンやスマホなどを使う機会が多く鉛筆の消費が減ってきているようですが、書き手の思いがこもった手紙などをもらうとうれしいもの。手書きの温かさがおばあちゃんは大好きです。鉛筆も、またそれを使って相手に思いを伝える時間も大切にしていきたいですね。
@おばあちゃん