環境トピックス

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環境省 スギ雄花 花芽調査

芽に蓄えた花粉 例年の5倍の地域も

2004年度から毎年スギ雄花の花芽を観測し林野庁の情報と合わせて公表している環境省は2024年12月、同年11月から行っていた調査結果を取りまとめた。芽に蓄えられた花粉(着花量)は、全国的な傾向として例年(過去10年平均)に比べやや多くなっていることがわかった。ただ地域によってばらつきがあり、特に多かったのは近畿地方で、京都府が564%(例年比、以下同じ)、大阪府が492%、奈良県が430%だった。それに対し少なくなっていたのは東北地方で、山形県が25%、青森県と岩手県が26%だった。同様に東京都も少なく71%。やや多かったのは鳥取県の151%を含む中国地方だった。
春に飛散する花粉の量は、前年秋のスギ雄花の着花量がどれだけあるかを確認すれば予測できる。この調査は、スギの少ない沖縄県を除く46都道府県で目視観測したもの。また、民間事業者の予測精度向上に役立てられるように観測地点の詳細情報も公表している。

 *本記事は環境市場新聞80号(2面)記事を掲載しています。

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