• こころのサプリメント
  • 「こころとからだの健康」を保っていきいきと働く。日本テクノの社内メルマガより紹介します。

運動でメンタルケア/季節のメンタルヘルス〈4〉

チームスポーツ、サイクリング、エアロビクス…

 気候が穏やかなこの季節。読書、グルメ、芸術などさまざまな活動が思い浮かびます。「スポーツの秋」もその1つ。ここではメンタルヘルスに関わりの深い運動に着目し、心身に与える影響などを紹介しましょう。
 精神医学誌ランセットに発表されたアメリカなどの研究グループの論文で、日常的に運動する人は、しない人に比べ、気分の優れない日(不調日)が1ヵ月のうち1.49日少ないと示されました。
 研究では8種類(①エアロビクス/スポーツジムでの運動②サイクリング③家事④チームスポーツ⑤レクリエーション活動⑥ランニング/ジョギング⑦ウォーキング⑧ウィンター・ウォータースポーツ)の身体運動を対象にそれぞれがどの程度影響を与えるか調査しています。
 メンタルヘルスによい影響を与えたのは8種類すべて。最も効果が認められた④チームスポーツは、不調日を22.3%減らしました。次いで②サイクリングが21.6%、①エアロビクスやジムでの運動が20.1%減少させています。
 ただし、やり過ぎはよくないという結果も出ています。運動を月に23回以上したり、1回で90分以上行ったりする人は、不調日が増える傾向にありました。適量は、週に3〜5回、1回30〜60分程度だそうです。
 調査対象の運動には「家事」も入っています。日本の厚生労働省も家事で体を動かす「生活活動」を、運動の一部と捉えています。掃除や洗濯をキビキビ行うこと、徒歩や自転車で買い物に出かけることなど、意識すれば日常生活でも強度の高い運動ができるとしています。
 運動は生活習慣病など、さまざまな病気のリスクを減らします。定期的な運動はストレス耐性も高めます。運動が苦手な人は「家事で動く時間を増やす」「電車や車での移動を減らし歩く」「なるべく階段を使う」など日常生活の中に組み込んでいくといいでしょう。スポーツの秋、適度な運動で、心身ともに健康な状態を保ちましょう。





関連記事一覧