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  • 企業活性化教育研究所の長尾光雄所長が、企業研修時に経験した「自利利他」にまつわるエピソードを紹介。環境市場新聞創刊時から連載する人気コラム

何事も本気でやれば思いが通じる

因果倶時(いんがぐじ)-15-

 私が実施する実践型集合教育研修の指針の一つが「本気」。そこで自分でも「気」を体得しようと考え、4年前から気のセミナーに参加している。
気を体得すれば、あらゆる可能性が広がる。野球界の王貞治も打撃に応用。病気の治療にも役立つ。実際、セミナーの講師が、病身の人に手をかざし、回復に向かわせた様子を目の当たりにした。講師は10年間試行錯誤を繰り返し気を体得したのだという。
気をいつ体得できるかは、個人差もあり、努力の仕方によっても変わってくる。気に対する感受性がない人は、感受性がある人よりも、気を体得するのに努力と時間がかかるだろう。
私はセミナーに参加した初日に感受性がないとわかった。講師が出した気に何一つ反応できなかった。私には大事にしている言葉がある。
「成功するまで続ければ失敗はない」
最初の半年間は月1回セミナーに参加。次の半年は、それに加え毎日15分、自分で気を体得する練習をした。2年目からは、毎日1時間の練習。その後、2年半ぐらいから現在まで毎日2時間30分練習をしている。
練習を始めて2年10カ月たったころ、驚きの出来事があった。私は無意識のうちに、たまたま隣に座っていた人へ手をかざしていた。手をかざしていたのはわずか数十秒だったと思う。するとその人が、「今のは、なんですか? 私の顔に、あなたの手から温かいものが降りそそいできました。おかげで頭の痛みがなくなりました」と言った。聞いた私が半信半疑で信じられなかった。だがその人に会ったのは初めてで、まったく面識はない。私は、その言葉を信じた。この出来事が私の気の練習の大きな励みになった。
その後は何度か、自分でも信じられない気の力を経験している。私の気の世界は始まったばかりだ。だが、何事も本気でやれば、思いが通じることは確信できた。
因果倶時だ。

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