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儲かる農業論 エネルギー兼業農家のすすめ

6次産業化と再生可能エネルギーの活用

 食料自給率向上、担い手不足の農家救済、地方の活性化、再生可能エネルギーの普及拡大……。本書にはそれらを一挙に成し遂げる発想が示されている。
提唱するのは「6次産業化」+「エネルギー兼業農家」という近未来の農家経営モデル。6次産業化とは農業などの第1次産業が、加工・製造の第2次産業と販売・サービスの第3次産業を取り込んでいくこと。つくった農産物をそのまま流通させるのではなく、加工で付加価値をつけ、さらに販売まで手がけて収益性の改善や雇用創出を図る。6次産業化は最近あちらこちらで聞かれるようになったが、本書はそこにもう一つの収益源を提案する。
それが「エネルギー兼業」。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度によって太陽光発電などの売電利益が見込めるようになった。農業者らが耕作放棄地などに発電設備を導入し、作物も電気も同時につくる。規模の拡大は追わず、あくまで地域分散型で、ITを活用したネットワークがそれぞれを結ぶ。
提案への賛否は読後の判断にゆだねるが、本書にはTPPから電力システム改革まで幅広い知識が得られる利点もある。

集英社 700円+税
金子勝/武本俊彦 著
金子勝:1952年生まれ。慶応義塾大学経済学部教授。専門は財政学、制度経済学、地方財政論。おもな著書は『新・反グローバリズム』『「脱原発」成長論』など。
武本俊彦:1952年生まれ。食と農の政策アナリスト。1976年農林省(現農林水産省)入省。著書に『食と農の「崩壊」からの脱出』。

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