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図解入門ビジネス 最新 水素エネルギーの仕組みと動向がよ~くわかる本

再エネ拡大に貢献するクリーンエネルギー


 2050年に温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す政府の方針が示され、発電に占める再生可能エネルギー(再エネ)の比率をこれまで以上に高めようとする議論が進んでいる。ただ、天候に左右される再エネの大きな出力変動にどう対処していくかが課題だ。そこで注目されるのが水素エネルギーである。
 脱炭素社会の構築に向けて期待がかかる水素。本書は、その物性やエネルギーとしての特徴、製造、輸送、貯蔵の方法やビジネスとしての展望まで網羅的に解説を進める。メディアで水素エネルギーの名を目にし、それがどう温暖化対策とつながるのか漠然としたイメージだけだったものが読後クリアになる。
 再エネ比率80%以上を目指すドイツでは、目標が達成できたとき「ほとんどの時間帯で再生エネによる余剰電力が生じるというシミュレーション結果も」(172頁)あると示し、その余剰電力で水素製造を行うプロジェクトが進行していることを紹介。つくられた水素は再エネ発電量の不足時に活用できる。水素なら燃焼させても温室効果ガスは発生せず、空気中の酸素と化学反応させる燃料電池は燃焼もなく電気を生み出せる。
 今後急速に社会へ広まっていくと予想される水素エネルギー。本書は、そのあらましの姿をつかむのに適した内容を揃えている。

秀和システム 1,980円(税込)
今村雅人 著

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