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海洋プラごみ対策G20で推進

2050年汚染ゼロ目標へ事務レベル会合

2050年までに追加的な海洋プラスチックごみ汚染ゼロを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が2019年6月の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)で合意された。それに先立つ関係閣僚会合でも、各国が自主的な対策を実施しその情報を継続的に報告・共有する「G20海洋プラスチックごみ対策実施枠組」が採択されている。このG20の取り組みを進める事務レベルの会合が同年10月、東京で開催された。天然資源の持続可能な利用について話し合う「G20資源効率性対話」も同時開催。
会合では、各国の施策や相互協力、途上国支援、関連国際機関の寄与などを通じて2050年追加汚染ゼロ目標の実現に向かうことを確認した。また、それぞれの対策事例などをまとめた報告書も策定した。報告された事例には、海洋環境中のプラスチック量を2024年までに30%削減するという明確な目標を掲げた「フィンランド海洋戦略」や、2019年初頭からレジ袋、ストロー、発泡スチロールを含めた使い捨てプラスチックの使用禁止を始めているインドネシアの条例などが紹介されている。そうした情報を収集し共有しながら対策を進めていく。

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