• こころのサプリメント
  • 「こころとからだの健康」を保っていきいきと働く。日本テクノの社内メルマガより紹介します。

暑さによる感情変化/季節のメンタルヘルス〈3〉

影響があることを認識/こまめな水分補給

 夏の暑い日には「何だかイライラする」「何となく気分が上がらない」など感情の変化を感じることがあります。今回は、この「暑さと感情の関係」について見ていきましょう。
 気温・湿度・日照時間が人の感情に与える影響については、「天気がよく、適度な気温の日は活動的になりやすい」「日照時間が増えると、ポジティブな思考が増える」「湿度は高すぎても低すぎても集中力を低下させ、眠気を誘発する」「気温が高くなると、イライラしやすくなり攻撃的になる」など多数の研究報告があります。
 夏の暑さと感情の関係はこの中の「気温が高くなると〜」に示されています。イライラや攻撃的と表現していますが、ここに関わっているのは自律神経の疲労です。気温が高くなると自律神経は体内の環境を調整して体温を一定に保とうとします。これは人間の身体にとって大切な働きですが、気温が高ければ高いほど、また暑い日が長引くほど、自律神経は頑張って働き通し、疲弊してしまいます。
 その状態が続くと、眠気、倦怠感、集中力低下、意欲減退、認知機能低下、睡眠の質の悪化、消化不良、食欲減退など、さまざまな不調が現れます。感情にも影響が出て、ささいなことでイライラしやすくなるのです。

 ここではその対策に2つの方法を紹介しましょう。1つ目は「暑さは感情に影響を与える」と認識すること。「今日は暑いからイライラしやすいな」「気持ちが不安定なのは暑いからだ」と感情の変化を受け入れ、余計な不快感や気分の落ち込みを生じさせないようにします。
 2つ目は、こまめな水分補給。自律神経のバランスを整え、その働きをサポートする効果があります。一度に吸収できる水分量には限りがあるのでコップ1杯程度の水を1日6〜8回に分けて飲むようにしましょう。偏らない食事で栄養をしっかり取り、適切な睡眠時間を確保することも大切です。
 自律神経を意識し、感情を手懐けて快適な夏にしましょう。



関連記事一覧