食品ロス 国民1人当たり約42kg

環境省など2021年度推計値公表

 環境省と農林水産省は2023年6月、本来食べられるにもかかわらず捨てられている食品ロスの2021年度発生量の推計値を公表した。
 総計は523万t。うち家庭系は244万t、事業系は279万tだった。総量を国民1人当たりにすると1日約114g、年間約42kgになる。年間1人当たりのコメ消費量は約51kg。それに近い量を捨てていることになる。
 前年度(522万t)からは微増しているが、ほぼ同水準。2030年度までに2000年度比で半減させる政府目標(489万t)まであと34万tになっている。
 家庭系の内訳は、食べ残しが105万t(43%)、未開封食品を食べずに捨てるなどの直接廃棄が105万t(43%)、野菜の皮を厚くむき過ぎ可食部を廃棄するなどの過剰除去が34万t(14%)となっており、一方の事業系は、食品製造業が125万t(45%)、外食産業が80万t(29%)、食品小売業が62万t(22%)、食品卸売業が13万t(5%)だった。

関連記事一覧