2019年度推計値 食品ロス年間570万トン
前年度から30万トン減推計開始以降最少
循環型社会の形成に取り組む農林水産省と環境省は2021年11月、本来食べられるにもかかわらず捨てられている食品ロスの2019年度推計値を公表した。総計は570万トンで、内訳は家庭系が261万トン、事業系が309万トン(食品製造業=128万トン、食品卸売業=14万トン、食品小売業=64万トン、外食産業=103万トン)だった。前年度からは30万トン(5%)の減少で、推計開始の2012年度以降最少となった。2016年度から4年連続減少している。国民1人当たりにすると1日約124g、年間約45kgになる。ちなみに1人当たりの米の年間消費量は約53kgだ。日本は食品ロスを2030年度に2000年度比で半減させる取り組みを進めており、該当する目標値の489万トンまであと81万トンの削減が必要。国連のSDGsにもターゲットの1つとして盛り込まれており、2030年までに小売・消費レベルでの世界全体の1人当たりの食品廃棄物を半減させるとしている。環境省では食品ロスの正確な情報を提供するポータルサイト(https://www.env.go.jp/recycle/foodloss/index.html)を公開し各主体に削減の取り組みを呼びかけている。
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