副交感神経でバランス- 緊張は開き直りや筋弛緩法で和らげる
人前で発表、初対面の人との会話、上司へミスの報告……そんなとき多くの人が感じる「緊張」。諸説ありますが緊張は防衛本能の1つといわれます。人前で発表する場面なら、どう見られるか、説明内容に誤りはないか、間違いが指摘されないか、そんな不安が生じ、その不安に対して防衛本能が働くのです。
防衛本能が働くとき、活発になるのが交感神経です。交感神経は副交感神経とともに自律神経を構成する神経の1つで、別名「闘争と逃走の神経」と呼ばれます。「闘う」と「逃げる」。そのどちらの場面にもすぐ反応するための神経です。この交感神経が活発になると「手が震える」「鼓動が速くなる」「汗をかく」などの症状が出て、それを感じて「緊張」を自覚します。
さて、今回はその緊張を和らげる方法を2つ紹介しましょう。
1つ目は「緊張して当然」と開き直ること。前述のように「緊張」は人間の本能です。逆に緊張しないように意識すると、緊張をほぐせない不安が高まり、防衛本能をさらに刺激してしまいます。
もう1つは筋弛緩法。筋肉を緊張させあえて交感神経に働きかけ、力を抜くことで副交感神経を活発にするリラックス法です。副交感神経には心と体を安らげる働きがあります。交感神経が活発なときでも、同時に副交感神経を働かせれば、バランスが取れると考えられます。具体的には、①楽な姿勢になる(立った姿勢でも座ったままでもOK)②胸の前で軽くこぶしを握り、腰を曲げ、肩を狭め、体(座位では上半身)を丸める③足の指先から頭頂、顔の筋肉まで一気に力を込め5秒数える④極限まで力を抜き(背もたれや壁に寄りかかり)、脱力の感覚を15秒間程味わう――という方法です。ただし心臓の病気や高血圧の人は、体に支障が出る場合もあるので注意してください。
高いパフォーマンスを発揮するには適度な緊張とリラックスが必要です。自分が快適に過ごせるバランスを見つけ緊張と上手に付き合っていきましょう。
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