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寒さと疲れのスパイラル/季節のメンタルヘルス〈1〉

 2024年の「こころのサプリメント」は「季節のメンタルヘルス」と題し、心身を健康に保つために必要な四季それぞれの注意点などを4回にわたって紹介していきます。初回は寒い冬に起きやすい自律神経の乱れについて見ていきましょう。

休んで温め、自律神経の乱れを改善


 自律神経は私たちの体のバランスを整えるとても大切な役割を担っていて、交感神経と副交感神経からなります。
 寒い場所にいると「寒さ」によって交感神経が刺激されます。急に寒い所に行ったとき、ぶるぶると体が震えたり、縮こまってしまうのは体温を逃がさないように血管を収縮させる交感神経の働きによるものです。
 交感神経が優位に働くのは、活発に動くとき、緊張しているとき、不安なときなどです。寒いと元気になるタイプの人がいるのは、寒さで交感神経が刺激され、活発に動くことができるからとも考えられます。
 逆に、寒いと疲れてしまう、普段よりストレスを感じやすくなるという人もいます。それは交感神経の働きによって体が緊張状態に置かれてしまうためと考えられます。
 注意が必要なのは、ストレスや疲労がたまっているとき。その状態にあると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れやすいのです。そのように自律神経が乱れているときに寒さを感じると、いつも以上に強く寒さを感じてしまい、それがストレスや疲れを呼び、その疲れから自律神経が乱れ、より一層の寒さを強く感じるという悪循環に陥ってしまいます。
 その負のスパイラルを断ち切るには生活にメリハリをつけ、休むときには心身ともにしっかりと休養をとることが大切です。リラックスタイムを意識的につくり、その際は温浴効果のある入浴剤を使用した風呂につかったり、湯たんぽを当てて過ごすなど体を温める方法を取り入れてみましょう。そうした行動が副交感神経を優位にし乱れた自律神経のバランスを整えてくれます。休んで温め、寒い冬を健やかに過ごしましょう。



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