「GIFT street」5周年
円滑な事業の継続を願い一助となるサービスを
2022年7月に開設5周年を迎える日本テクノのポイント交換サイト「GIFT street」。今、サイトでは公式マスコットの「ワッピー」が節目の折を祝っている。
始まりは6年前。当社の馬本英一社長が全国のお客様を訪問して回った。そこで得た着想がきっかけだ。そばを製造するお客様とつゆを製造するお客様が協業すればおいしい商品ができるはず――そのアイデアを実践しようと、当社のお客様同士で利用するECモールのようなサービスの展開を考えた。内容の検討と試行錯誤を重ね、2017年7月にポイント交換サイトとして立ち上げた。
お客様に共通するのは電気を使っていること。つまり製造業やサービス業などといった区分を問わずほとんどすべての業種が含まれる。しかも全国展開しているので日本国中がフィールドだ。地域が限られる魅力的な名産品も全国的に知ってもらえる。新規取引、偶然の出会い、販売経路の拡大に貢献できると考えた。
出品を希望するお客様に初期費用、月額費用、売上・システム手数料などは一切かからない。申し込みの登録手続きをするだけで5品目まで出品できる。通販の経験がないなど不安があるお客様には電話でのサポートも行っている。
出品商品を購入するのも原則日本テクノのお客様のみ。引き換えに使うポイントは当社との取引条件などに応じて付与される。社内懇親用の飲食品、来客用のお茶、季節の贈答品などさまざまに利用されている。サイト利用者数は年を重ねるごとに増え、2021年は取引件数4400件超、出品数1100件超になった。
なお、ポイント不足分をクレジットカードで決済させたい出品企業には、初期費用とシステム手数料の負担を了承してもらうことで対応できるようにした。その場合、5品目という上限は撤廃する。お客様のビジネスに役立ち、発展のきっかけになることを期待して始めたサービスだ。円滑な事業活動をいつまでも継続してもらいたいとの思いである。
お客様の事業が継続していくことを願って開始したGIFTシリーズのサービスがもう1つある。2019年7月に始動したお客様同士をM&Aなどの手法でつなぐ「GIFT map」である。
現在お客様の数は全国6万件以上。そのうち毎月数十件が休業、廃業、解散といった選択で事業をストップさせている。それをM&Aという選択肢の提示により、少しでも食い止めることができるのではないかと考えた。
当社の主装置ES SYSTEMの契約期間は7年。その契約更新時に先行きに対する懸念が示されたときなどに相談を受ける。もし後継者不足などによる廃業や解散を検討しているのなら、当社のお客様を紹介しM&Aによる事業承継をサポートしようとするものである。
M&Aには事業譲渡、株式譲渡のほかに資本業務提携などさまざまな形態による事業の承継方法がある。GIFT mapでは専門スタッフによる慎重な検討で両社にとっての最善策を導き出す。1組の契約締結までにはある程度の時間を要するが、サービス開始から3年足らずの2022年4月までに13組のM&Aが実現している。
日本テクノには電気を通じてあらゆる業種のお客様との出会いがある。高圧需要家へのサービスが中心であり、中堅、中小企業が多くを占める。そこで電気だけではなく事業そのものの一助になれれば、お客様と当社の双方がともに発展できると信じている。
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