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浴衣を着て花火を見るおばあちゃん

この夏は浴衣を楽しみませんか

*本記事は環境市場新聞77号掲載記事です。

浴衣を着て花火を見るおばあちゃん

夏祭りや花火大会などで見かける華やかな浴衣。古くは平安時代の貴族が着ていたといわれていますが、今でも日本の夏の風物詩のひとつです。近頃は海外からの旅行者にも人気ですね。

生地は夏を快適に過ごせる風通しのいい麻や木綿。最近は鮮やかな色合いやレースのあるデザインなど現代風にアレンジされたものも見られます。ただその柄自体は昔ながらの夏の草花や生き物、日用品などが多いようです。古典的な柄は何かしら意味をもつからでしょう。

浴衣の古典柄に込められた意味

例えば「朝顔」は、成長とともにツルが支柱に絡みつくことから「固い絆」や「愛情」の意味。幾何学模様が特徴的な「麻の葉」は、成長が早く丈夫という特性から「成長」「健康」。大きく元気に育ってほしいとの願いを込めて赤ちゃんの産着にも使われる柄です。また色鮮やかな「金魚」は、古くから縁起物とされており「幸福」や「豊かさ」の意味があります。卵をたくさん産むので「子孫繁栄」を願うことも。柄の意味を考えながら浴衣を選んでみるのもいいですね。

また着付けが難しく思われがちですが、子ども用で上下が分かれているものや、帯を面ファスナーで固定するものなど、脱ぎ着しやすいタイプも増えています。

うちわやかき氷など、いろいろな夏の風物詩を思い浮かべてるおばあちゃん

布をほどいてリメイクいろいろ

浴衣はもともと幅約36cm、長さ約12mの1枚の布からできています。これを長方形のパーツに切り分けて縫い合わせているのです。このため着なくなった浴衣も縫い目をほどくことで長方形の布に戻るので、再利用もしやすいのが特徴です。木綿でできた布は洗濯機で何度も洗えるので、ランチョンマットやお弁当を包む巾着、ハンカチ代わりにも使えます。見た目も涼しい麻布は、玄関先や部屋を仕切るのれん、日除けのカーテンなどにおすすめ。つっぱり棒に布を吊り下げクリップでとめるだけでもおしゃれな模様替えになりますよ。

おばあちゃんは浴衣を使ったエプロンづくりに挑戦しました。市販の型紙に合わせて布を切り分け、ポケット部分にお気に入りの柄を使い、別の浴衣の布も組み合わせて、世界に1つのオリジナルエプロンを仕上げました。着るもよし、リメイクもよし、この夏はぜひ浴衣を楽しんでみましょう。

浴衣の布で作ったのれんとエプロン

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