春から始めたい日焼け対策
*本記事は環境市場新聞76号掲載記事です。
お肌に日焼けによるシミやシワをもたらす紫外線。そもそも紫外線は太陽光の一種。地球上に届く太陽の光は大きく3つに分けられ、目に見える可視光線と、目には見えないけれど熱を感じる赤外線、目に見えず熱も感じない紫外線があります。
紫外線を浴びると、体内ではメラニン色素が生成されます。メラニン色素は紫外線から体を守るためのもので、通常は時間とともに表皮に押し上げられ、やがて剥がれ落ちます。でも、過剰に生成されたり肌の代謝が悪かったりするとシミやシワの素になります。
ただし、紫外線を過度に恐れて太陽光を避けるのもよくありません。日光浴をすれば骨や歯を強くするビタミンDが体内につくられます。また「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌も促し、リラックス効果や良質な睡眠につながるといわれます。
日焼けのピークは5月から
そんな紫外線。強さに違いはあるものの、基本的には一年中降り注いでいて、3月頃から徐々に強くなります。5月から8月頃にピークを迎え、この期間だけで年間量の約7割。だから春からの対策が大切なんです。薄曇りの日でも晴天時の約8割の紫外線が地面まで届くので、長時間の外出は注意が必要です。
対策には日焼け止めを塗ったり日傘が有効でしょう。そしてもうひとつ気を付けたいのは目。紫外線を目に受けると角膜の乾燥や炎症が起きるだけでなく、脳が「肌が日焼けした!」と勘違いするそう。すると肌を守るためメラニン色素を多くつくり出してしまいます。UVカットのサングラスなどで対策したいですね。
また日焼けのダメージ対策は体のなかからもできますよ。ポイントはたっぷりの水分と、ビタミンA、C、Eを含む抗酸化作用のある食品。モロヘイヤ、パプリカ、ブロッコリーなどの野菜類や植物油、アーモンドや落花生などのナッツ類がいいようです。またニンジンやピーマンにあるカロテン、トマトに多いリコピンも抗酸化作用抜群。こうしてみると、これからの季節に旬を迎える彩り豊かな野菜がたくさんあります。日ごろの料理に取り入れてバランスよく摂取できるといいですね。おばあちゃんも今日は野菜たっぷりのトマトスープをつくりますね。
さまざまな季節の野菜の育て方・活用方法をご紹介しています。
80歳。エコな暮らしとお爺さんのことが大好き。趣味はお散歩と家庭菜園と、みなさんにエコ知識をお伝えすること。おばあちゃんの手にかかると、野菜の皮や茎の部分もおいしいお料理に変身する。好きな言葉は「温故知新」。
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