• サステナブルノート
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エコでサステナブル! お酢を使った消臭・除菌方法

本コラムは当社提供番組『省エネの達人「企業編」』内の省エネコラムと、当社導入事例サイト内で展開していた『環境コラム』を合わせて新たにリニューアルしたものです。

侮れないお酢の実力

気温が徐々に上がるこれからの季節、台所周りなどの衛生管理には気を付けたいところ。そんなときに役立つのが「お酢」です。
古くからお酢を使った料理は傷みにくいと知られています。そんな性質を利用したのがサバなどの生魚の酢締めです。一般的なお酢に含まれる酢酸の割合(酸度)は4~22%で、pHは1.8~3.8程度です。酸度が1%以上であれば食中毒菌など病原微生物は増殖できません。お酢の除菌力は非常に強く、昔の人は経験的にそれを知っていたのです。
しかもお酢は漂白剤などと違い、使用後に誤って口に入ってしまっても安全です。
今回はそんなお酢の活用術を紹介します。

水周りの消臭・除菌に

お酢をスプレーボトルに詰めれば、お手軽除菌スプレーの完成です。においが気になる方は水で1:1に薄めてもよいでしょう(水で薄めても効果は変わりませんがなるべく早く使い切りましょう)。シンクなどの気になる箇所にさっとスプレーし、3分ほど待ち、雑巾などで拭き取ります。これで消臭・除菌は完了です。このスプレーはまな板やふきんの除菌にも使えます。
また、トイレの便器にトイレットペーパーを敷き、そこにお酢をスプレーし、しばらくたったらトイレットペーパーごと流してしまう「お酢パック」も効果的です。トイレのお掃除ブラシもお酢をスプレーしておけば除菌できます。

お酢と重曹で最強の合わせ技

お酢は酸性ですが、アルカリ性の「重曹」と組み合わせることでいろんな汚れに対応できます。というのも、お酢(酸性)は水垢などアルカリ性の汚れに強く、除菌力も強いという性質があります。一方で重曹(アルカリ性)は油汚れなど酸性の汚れに強いという性質があります。この2つは混ぜても危険はありません。
たとえばガスレンジなどの汚れに重曹と水をかけてこすり、その後にお酢をかけ、発生する泡で汚れを浮かせて拭き取る、といった使い方ができます(重曹の活用法についてはこちらもご覧ください)。なお、酸性とアルカリ性を混ぜると中和されて中性になってしまうため、掃除の仕上げ段階に混ぜるのが効果的です。

まだあるお酢の活用法

鍋やコンロの油汚れ落としは重曹が効果的ですが、アルミ鍋の焦げ落としには酸性であるお酢が効果的です。重曹を使うとアルカリ成分の働きにより鍋が黒ずんでしまうのです。また、衣類のコーヒーの染みなどは、タオルなどにお酢を含ませて叩くことで落とせます(すべての汚れに対応するわけではありません)。
除菌などの用途には一般的な穀物酢をご使用ください。ワインビネガーやリンゴ酢などはお酢以外にも砂糖や甘味料といった成分が入っているため、穀物酢に比べ除菌などの効果が落ちてしまいます。
除菌から消臭、はては汚れ落としまで家事のシーンで大活躍するお酢。ぜひお試しください。

関連動画

お酢などをつくる会社の省エネ事例はこちら 「省エネの達人『企業編』」第119回 お多福醸造株式会社

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