台風シーズン到来!事前の備えを見直そう
8月~10月は台風シーズン。最近は温暖化の影響もあり、これまでに経験のないような強風や、突発的な豪雨の被害も多く聞かれます。
台風・豪雨被害をすべて回避するのは難しいかもしれませんが、その被害を最小限に抑えるための備えを考えてみましょう。
台風の風力と周囲への影響
そもそも台風とは、日本を含む東アジア周辺の熱帯海上で発生した低気圧(熱帯低気圧)のうち、最大風速(10分間平均)が17.2m/s(メートル毎秒)以上のものを指します。
台風まで達しない10~15 m/s程度の風速の場合も、天気予報などでは「やや強い風」と表現され、「樹木や電線が揺れる」、「傘がさしにくくなる」などの影響が出てきます。さらに15 m/s以上になると、歩行時の転倒や、看板・トタン板の飛来などに注意が必要です。
また台風時には雨の影響も多く受けます。一般的に台風の定義に雨量の規定はありませんが、1時間の雨量が20~30mmで「強い雨(どしゃ降り)」、30~50mmで「激しい雨」と表現され、こうなると傘をさしていても衣類が濡れてしまい、道路にも川のような水が流れはじめます。
最近よく耳にする「ゲリラ豪雨」は、さらに上をいく1時間に80mm以上の雨のこと。短時間で突発的に降る豪雨のためその半分の30分間で40mm以上の雨量が観測された場合をゲリラ豪雨といいます。
ハザードマップで被災想定
多くの市町村では災害時の備えとして「ハザードマップ」を作成しています。ハザードマップとは、自然災害による被災想定区域や避難場所・避難経路などの情報が書かれた地図のこと。防災マップ、リスクマップなどと呼ばれることもあります。
自身の生活圏内で過去にどのような自然災害が起こったのか。洪水・土砂災害・高潮・津波など、地域特有の被害などを把握することで、どのような備えが必要なのかも知ることができます。
国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」では、全国各地で起こり得る災害リスクを閲覧することができます。知りたい地域を選択して、必要な情報をチェックしてみましょう。
★重ねるハザードマップ
地域と災害種別(洪水・土砂災害・高潮・津波など)を選んで、地図上にまとめて表示。特定の地域に起こり得る災害を一度に確認することができる。
★わがまちハザードマップ
各市町村が作成したハザードマップをまとめたリンク集。災害種別ごとの詳細を詳しく知ることができる。過去の災害実績なども掲載。
避難場所への経路を歩いてみよう
ハザードマップなどで生活圏内の状況がわかったら、実際の避難場所やそこまでの経路を確認します。普段通っている道が災害により通れないことも想定されますので、複数のルートを考えておくと安心。休日などを利用して昼間と夜、それぞれの時間帯に歩いてみることもおすすめです。
また災害はいつ発生するかわかりません。家族や大切な人と別々の場所にいる時に起こる可能性もあります。あらかじめ、緊急時の連絡方法や待ち合わせ場所を話し合っておきましょう。さらに親戚や知人など、もしものときに連絡すべき人を共有しておくことも大切です。
災害備蓄品は定期的に入れ替え
東日本大震災以降、非常用備蓄品や避難時の持ち出し品を準備している方も多いと思います。飲料水や非常食などは少なくとも3日分(大規模災害発生時には1週間分)が必要といわれています。またこれらの定期的な入れ替えも大切です。食料品は使用期限を過ぎていませんか。懐中電灯は点灯しますか。お子さんのいる家庭では、衣類や靴が小さくなっていませんか。しっかりとチェックして意味のある備蓄品を揃えましょう。
非常備蓄品や避難時の持ち出し品は十分ですか。リストを使ってチェックしましょう!
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