栄養豊富なハチミツ。固まってしまったらどう使う?|おばあちゃんの知恵袋
*本記事は環境市場新聞72号掲載記事です。
こんにちは、おばあちゃんです。
冬が過ぎ暖かな春。草木の開花とともにミツバチも元気よく飛び回ります。そこで今回は、彼らが集めたハチミツのお話をしましょう。
ハチミツには、ビタミンやミネラルをはじめ、葉酸、カルシウムなどさまざまな栄養素が含まれています。甘みのもとになる成分はぶどう糖や果糖。これは単糖類という種類で、短時間で体に吸収され栄養になります。疲れがたまっているときや、運動後に効率よく栄養を取り入れられるのです。また一般的な砂糖と比べて甘みが強いので、少しの量でも満足感があり、カロリーが気になる人にもおすすめですね。
ただし、乳児ボツリヌス症予防のため、1歳未満の乳児にはハチミツを与えないようにしましょう。
固まってしまったハチミツの使い方
ハチミツでよくあるのが容器のなかで固まってしまうこと。原因はいろいろありますが、ひとつは、温度の低下。15℃以下になると結晶化して固まってしまうので、冷蔵庫での保存は不向きです。
また保存期間が長くなると水分量が減って固まりやすくなります。それでも品質に変わりはないので、そのまま砕いて使ったり、湯煎などをして温め、もとのトロトロの状態に戻して使いましょう。湯煎するなら温度は50℃前後にします。ハチミツは熱に弱く、あまり高い温度だと風味が損なわれるからです。紅茶などに入れるときも、少し時間をおいてからがいいようです。
ハチミツは、調味料としても万能です。おばあちゃんのおすすめは、春の旬野菜「新ジャガイモとアスパラガスのハチミツ炒め」。油を引いたフライパンに軽く茹でた材料とベーコンを入れ、ハチミツ、醤油、お好みでニンニクや粒マスタードも入れて炒めるメニューです。
もう一つ「ハチミツ入りピクルス」もおいしいですよ。ほどよい大きさに切ったキュウリやパプリカなどの生野菜に、酢、水、塩を鍋でひと煮立ちさせたものを注ぎ、そこにハチミツをくわえて一晩寝かせたらできあがりです。
ハチミツは自然からの栄養豊かな贈り物。最後の一滴まで残さずいただきたいですね。
80歳。エコな暮らしとお爺さんのことが大好き。趣味はお散歩と家庭菜園と、みなさんにエコ知識をお伝えすること。おばあちゃんの手にかかると、野菜の皮や茎の部分もおいしいお料理に変身する。好きな言葉は「温故知新」。
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