生活の知恵

おばあちゃんの知恵袋|生活にまつわる知恵をご紹介

体の中から体温を下げて暑さ対策

*本記事は環境市場新聞81号掲載記事です。

汗をかいてうちわと日本手ぬぐいをもつおばあちゃん

もうすぐ夏休み。暑い日が続いていますね。暑いとどうしても冷房に頼った生活をしてしまいますが、涼しく過ごすコツは他にもあります。
今回は食べ物で体の中から涼しくなる暑さ対策を紹介します。
トマト、キュウリ、ナスなど今が旬の夏野菜には体温を下げてくれる効果があります。これらは水分を多く含み、利尿作用のあるカリウムが豊富なので、体の中から水分を排出して、それと一緒に熱も出してくれるのです。


調理のポイントは、なるべく生のまま食べること。カリウムは水溶性なので、茹でたり水につけすぎたりすると流れ出てしまいます。そのまま食べるか、スープなどにして残さずいただくことが多く摂取するポイントです。また他にも、ほうれん草やニラなどの葉野菜、里芋・とろろ芋、海藻などにもカリウムは多く含まれます。とはいえ一つの食材に偏らずバランスよく食べて、さまざまな栄養が取れるといいですね。

カリウムはスープで残さず摂取!

日本各地の郷土料理もおすすめ

続いて各地の歴史や風土を生かした郷土料理も紹介しましょう。
おばあちゃんがまず思い浮かんだのは「冷や汁」。山形県に伝わるものはホタテやシイタケの出汁に野菜や里芋などを入れて煮込み、それを冷やしていただきます。一方、九州の宮崎県ではキュウリやミョウガ、シソなどを薄く切り、味噌ベースの調味料と混ぜたものを、さっと水洗いしたごはんにかけて食べるようです。どちらも食欲がないときでも食べやすい一品ですね。
また新潟県に伝わる「ふかしなす」は、ナスを蒸したもの。新潟はナスの生産量も消費量も全国トップクラス。おすすめは巾着型の果肉がしまった丸いナスを使うことだそう。蒸すことで身がトロリとして甘みがでます。冷蔵庫でよく冷やして、ショウガ醤油やポン酢でいただきます。蒸すのが面倒なときは、軽くラップをして電子レンジで加熱しても同じようにおいしくいただけますよ。


そして忘れてはいけないおばあちゃんのおすすめは沖縄のゴーヤチャンプルです。今では全国区となった有名な郷土料理。ウリ科のゴーヤにはカリウムが豊富で、一緒に炒める豆腐には水分がたっぷり含まれているので、合わせて食べることで相乗効果が生まれます。ゴーヤの苦味が口に合わない人は油を少し多めにして、ゴーヤを油でしっかりとコーティングするといいでしょう。鰹節などと合わせても味がまろやかになりますよ。

ゴーヤとゴーヤチャンプルのお皿をもつおばあちゃん

まだまだある!暑い夏に役立つエコな知恵をご紹介しています。

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