「ゴロゴロ」に癒やし効果/こころに効く音〈1〉
昨年は、こころを元気にする食べ物についてシリーズで紹介してきました。新たな年を迎え今回からは、味覚に代えて聴覚に関連するメンタルヘルスの情報を紹介していきます。癒やしをもたらしてくれる身の回りの「こころに効く音」を4回にわたって連載する予定です。
25~30Hzの低周波で幸せホルモン分泌促進

そのスタートになる今回は、個人的な嗜好からいつか取り上げたいと思っていた猫に関する話題にします。今も足元で体をすり寄せてくる猫が喉を鳴らす「ゴロゴロ」という音です。
猫は、幸福感や安心感を抱いているとき、何かを要求するとき、気持ちを落ち着かせたいときなどに、喉を「ゴロゴロ」と鳴らすことがあります。このうち餌が欲しいといった要求があるときの音は400Hzほどの高い周波数が含まれますが幸福感や安心感を抱いたときなどの通常の「ゴロゴロ」は25〜30Hzの低周波です。そしてこの音域の低周波には、人に幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促す作用があると知られています。セロトニンはこころのバランスを整えストレスに対処する働きがある神経伝達物質です。
病気やけがから回復させる治癒力の向上にもつながるようで、現役時代のデビッド・ベッカム選手や松井秀喜選手が骨折のとき用いた超音波治療も、猫の「ゴロゴロ」からヒントを得た方法だといわれています。
猫は骨折してもほかの動物と比べ3倍の速さで回復するという言い伝えがあります。単独行動を好む猫が、進化の過程で身につけた能力と考えられているようで、この自然治癒力の高さが音を通して人にも影響を与えてくれるのかもしれません。
癒やしの作用は猫好きの人のほうが高く表れるようです。ですが、猫嫌いの人でも効果があるとの研究結果が報告されているので、興味のある人は動画配信サイトなどにアップされている「ゴロゴロ」が聴ける映像で試してみるのもいいでしょう。
次回の「こころに効く音」は「音楽」について見ていきます。























































