環境省推計2022年分 経済波及効果 約225兆円
環境と経済の相互関係について情報をまとめている環境省は2024年7月、2022年の国内における環境産業市場規模などの推計結果を公表した。市場規模は前年比4.0％増の118兆8824億円になった。
環境産業の市場規模は2000年と比べ約1.9倍に成長している。全産業に占める環境産業の割合は10.7％。2000年の6.6％からシェアも拡大し、国内の経済成長に与える影響は大きくなっている。
雇用規模推計は約296.3万人。前年比4.6％の増加で、2000年との比較では約1.5倍になった。この産業における輸出額は約19.3兆円、輸入額は約5.0兆円とされた。推定される経済波及効果は約224.8兆円で、前年比約4.7％増、2000年比で約1.9倍になった。
分野別の推計では「環境汚染防止」が環境管理システム開発の増加などで約13.3兆円の市場規模になった。「地球温暖化対策」は高効率給湯器の伸びなどで約37.3兆円、「廃棄物処理.資源有効利用」は再生資源の価格高騰による資源回収増などで約59.8兆円、「自然環境保全」は4分野のうち唯一、前年比減少（0.3％減）の約8.4兆円だったが、その中のエコツーリズムは大きく増加している。
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