吾妻森林組合| 河村隆一の訪問!エコスポット
日本テクノのイメージキャラクター・河村隆一さんが今回訪問したのは、群馬県吾妻郡にある吾妻森林組合。「私たちの仕事は森を守り、森を育てること」という自然と向き合う現場で、林業の実際を目の当たりにした。以前から、ライブチケットの売上の一部を植林活動へ寄付する取り組みを行っている河村さん。チャリティー活動で学んでいた林業や森林に関する知識を身をもって確認する機会になった。
土砂災害を防ぐ、雨水を吸収し水源を確保する、二酸化炭素(CO2)を吸収する、多様な生物種の生息地になる・・・森林が果たす機能は人間にとってなくてはならないものだ。それが木材価格の低迷で林業が衰退し、適切な管理がなされないまま、荒廃が進んでいる。混み合った状態の木立は間引いて適正な間隔をつくらないと、林床に日光がささなくなり下草も生えず、森林は本来の機能を果たせない。間伐作業が済み、明るくなった森を見た河村さんが「光の届き方が違いますね」と感心する。
笑顔にあふれた明るい職場
最初は組合の本所に集合。職員の皆さんが河村さんをあたたかく歓迎する。そこから自動車で20分ほど移動し、間伐作業後間もない森へ。副組合長の有馬嘉太郎さんと参事の吉田昭雄さんが案内役を務めてくれた。山道の入口で車を降り、勾配のきつい斜面を登る。
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吾妻森林組合さんは管内にある民有林約4万4000haの森を、守り育てています。
内勤の事務職員も現場で作業する職員も、みんな明るい人たちばかりです。笑顔のコミュニケーションがあり、しっかりとした意思疎通ができているから、危険を伴う仕事がこなせるんだと感じました。
進化した専用重機で作業を効率化
途中にはクマに皮を剝がれた木もあった。樹液をなめた跡だという。取材に同行したスタッフはみんな息を切らしている。そうして到着した作業後の現場は、木々の間から青空も見える明るい森だった。下草の緑も映えている。行き着くだけでも難渋する場所で行われていた間伐作業の苦労に心を打たれた。
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伐採した木は、周りの枝を落とし、一定の長さに切り揃えた丸太にします。昔はその作業もチェーンソーを使って人の手でやっていたそうです。でも今はこの専用重機が一連の作業をしてくれます。アームで木をつかんで操作すれば、自動的に丸太を滑らせながら枝落としや切断ができる。間近で見るとすごい迫力でした。
チェーンソーを使って伐採体験
次に向かったのは、実際の作業現場。伐採や重機を使う丸太の切り出し作業が4人1組のチームで進められていた。河村さんもチェーンソーを使って作業を体験させてもらう。まず倒す方向に三角形の切り込みをつけてもらい、逆側から切り込みの手前まで刃を入れる。その後はくさびを打ち込みながら緩やかに倒す。無駄のない連携した動きに熟練の技術を感じる。そして作業チーム全員の表情がとても明るい。森を守る仕事に誇りを持っている証だろう。
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仕事の大変さを実感したいと思い、チェーンソーの伐採作業を手伝わせてもらいました。思ったより力を入れずに刃が幹に食い込んでいき加減が難しい。あとで聞くと、それは目立て(刃の手入れ)をきちんとしているからだとか。1日の現場を終えるたび、道具のメンテナンスに時間をかけるプロの姿勢。本当に頭が下がります。
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