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これってホントにエコなの?
日常生活のあちこちで遭遇する“エコ”のジレンマを解決|エコブックス

戸惑いがちな環境活動の道しるべ

 エコバッグやマイボトルの製造は、レジ袋や紙製カップをつくるより環境負荷が高いのでは? ヨーグルト容器やパスタソースのびんなどをリサイクルに出すとき、洗っておくのは水が無駄になる気がする……といった日頃の環境活動で生じる戸惑いや疑問に答える本。エコな取り組みの道しるべになってくれる。
 エコバッグ(再生可能なプラスチック製買い物袋)は、同じものを12回以上使用すればレジ袋より環境負荷は低くなり、マイボトル(ポリカーボネート製のマイカップ)は、65回の使用で使い捨てカップに勝る。残りかすなど汚れのついた資源ごみはリサイクルに支障を来し結果的にエネルギーの無駄になるので、すすいで出すのが正解。
 そうした140以上のエコな暮らしに関する題材を取り上げる。著者は英国在住のジャーナリスト。翻訳本のため、日本の社会や制度とは合わない内容もあり多少の注意が必要だが、環境配慮の主旨はくみ取れる。
 疑問の解消以外にも、添付ファイル付き電子メールの二酸化炭素排出量は50gになる、自動車のエアコンは高速
道路でオン、市街地でオフにし、合わせて窓を開け閉めすると燃料の消費が少ない(窓を開けると空気抵抗で速度が低下するため)など、環境分野の雑学的なトピックもあり読み物としても楽しめる。

東京書籍 1,650 円(税込)

ジョージーナ・ウィルソン=パウエル 著/吉田綾 監訳/吉原かれん 訳

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