雪室に学ぶ、野菜保存の極意!3つのポイントでおいしく長期保存が実現します|おばあちゃんの知恵袋

*本記事は環境市場新聞71号掲載記事です。

こんにちは、おばあちゃんです。

寒さが身に染みる季節ですね。皆さんは、東北や北陸地方など雪の多い地域で見られた雪室(ゆきむろ)をご存知でしょうか。冬に積もった雪を倉庫などに貯めておいて、夏場にその冷気を利用して食品を保存する方法。明治時代から家庭に冷蔵庫が普及する昭和30年代まで、広く活用されていました。

また、雪国の農家などでは、収穫した野菜を氷点下の寒さから守るため雪の下に埋めて冬を越していました。雪のなかは、おおむね0℃に保たれ湿度もあるから保存にぴったり。冬を越す間にじっくりと熟成されるので収穫した時より糖度の高いおいしい野菜になるそうです。

3つのポイントで温度と湿度を保つ!

この雪室をヒントに冷蔵庫の使い方も工夫してみましょう。ポイントは温度とともに湿度を保つこと。野菜室の温度はメーカーにもよりますが、2~7℃程度で雪室に近い状態です。

そこで湿度。乾燥を防ぐには扉の開閉をなるべく少なくします。料理に使う食材は事前に確認して一度に取り出します。

野菜の保存方法も種類ごとに見ていきましょう。

ほうれん草や小松菜などの葉野菜は濡らしたキッチンペーパーで根元を覆い、ビニール袋に入れ、袋の口を少しだけ開けておきます。

白菜を丸ごと保存する場合は新聞紙などで包みます。またカットされたものは芯を切り落としておくと痛みにくくなりますよ。

にんじんや大根などの根菜類も乾燥は大敵。やはり新聞紙などに個別に包みます。大根など大きな野菜をカットして保存するなら切り口をラップなどでしっかりと包みましょう。

そして基本は縦置き。野菜は育っている状況と同じ向きで保存すれば日もちがよくなります。使用済みの牛乳パックをよく洗って上部を切り、そこに入れて縦置きするのがおすすめです。

食材を上手に保存することは、食品ロスの削減や環境にやさしい暮らしにつながります。ぜひ実践してみてくださいね。

関連記事一覧