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ホリデーシーズンに見直す環境問題

この時期はクリスマスやお正月といった大きなイベントを控え、イルミネーションで彩られた街中は華やかな雰囲気です。プレゼントや飾り付けを用意したり、食事を豪華にしたりする人も多く経済効果が大きい反面、環境への負荷が大きいのも現実です。

食品の大量廃棄が問題に

2021年度の日本の食品ロスは523万トンとされ、1日に国民1人あたりお茶碗1杯分の食料を捨てていることになります。特にクリスマスのように大きなイベントとなると用意される食品の量も多く、売れ残った料理やケーキ、食べきれなかった料理が飲食店や一般家庭から廃棄されます。さらにクリスマスが終われば年末年始の準備が始まり、特におせちは三が日を過ぎると手を伸ばしづらい料理ということもあり、店頭に並んだ売れ残りは廃棄されてしまいます。そもそも売れ残るほどつくらなければいいという声もありますが、クリスマスやお正月のおめでたい時期はショーケースにたくさんの商品を並べることで売り場を華やかに見せ、お客さんの購買意欲を高めるという理由からなかなか減らすことができないというのが現状のようです。近年では消費者の食品ロスに対する認知度も上がってきてはいますが、依然として多くの食品が廃棄されています。まずは現状を知り、確実に食べきれる量を用意して家庭から食品ロスが出ないようにしましょう。

意味を知って飾り付けを見直す

日本ではあまりなじみがないですが、欧米ではクリスマスツリー用にモミの木が切られ、クリスマス後に大量に廃棄されています。そのため最近では鉢植えタイプのものをレンタルする方法が増えているようです。日本でもお正月飾りが同じような位置づけになりますが、近年ではガラス製の鏡もちなど、毎年繰り返し使えてインテリアにもなる飾りを選ぶ家庭が増えているようです。お正月飾りや鏡もちはお正月に家を訪れる『年神さま』をお迎えするためのもの。伝統の意味を知り、守りながら環境にも配慮できるとよいですね。 また1月15日ごろに正月飾りやお札を燃やすどんど焼き(各地で名称は異なります)が全国の神社や自治体で行われます。この火で焼いたお餅やお団子を食べると1年間健康に過ごせるといわれていますが、プラスチックや燃えない素材がついた飾りは持ち込めないこともあるので注意が必要です。

プレゼントの包装を見直す

クリスマスにプレゼントを渡したり、年末年始に久しぶりに会う親族にお土産を用意したりと贈りものが増える時期でもあります。相手との間柄や贈りものの内容に合わせて包装を見直すことも環境保全につながります。また、使用されている包装紙はきれいな柄のものが多いのでリメイクして日常使いすることもおすすめです。ブックカバーやポチ袋にしたり、箱に貼り付けてかわいい収納ボックスにしたりとアイデア次第で使い道がいろいろあります。「こんなプレゼントをもらったな」という思い出とともに手元に残しておけるのもいいですね。ぜひ試してみてください。

掃除をして気持ちよく

購買意欲が高まり、何かと物入りとなるこの季節。街中にモノがあふれるということは、その分ムダになってしまうモノも増えるということ。そういったことにも注意を向けながらイベントを楽しみたいですね。 また、ホリデーイベントとは少しずれますが、クリスマスのあとは気持ちよく新年を迎えるために大掃除を始める方も多いでしょう。自分の持ち物を見直す機会でもあります。必要のないものはそれを必要としている人に譲ったり、売ったりして気持ちも家のなかもすっきり気持ちよく大晦日と新年を迎えましょう。

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