環境トピックス

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【解説】気象庁、線状降水帯の直前予測を開始。発生の2〜3時間前に発表

詳細分析で予測精度を向上

気象情報の観測・予測の強化、情報の改善に取り組んでいる気象庁は、大雨をもたらす線状降水帯について直前予測の運用を5月から開始しました。発生の2~3時間前を目標に「気象防災速報(線状降水帯直前予測)」として発表。あわせてホームページでは該当する大まかな領域を地図上に示した「線状降水帯予測マップ」も提供しています。
これまでも半日程度前に発生予測を知らせる気象情報は公表していましたが、そこにより確度の高い直前の予測が加わりました。発表時、危険が高まっている地域にいる場合には自治体の避難情報などに留意して速やかに適切な防災行動をとる必要があります。
積乱雲が重なって発生する線状降水帯は、時間と場所を特定した正確な予測が困難とされています。それに対し気象庁は、従来2km四方だった予報の網目を1kmへと高解像度化して精度を向上させ今回の直前予測に活用しました。
豪雨の発生を確率的に予測する「局地アンサンブル予報システム」も新たに活用を始めます。これを用いて2029年には、主として都道府県単位で発表していた半日前予測を、市町村単位で把握できる格子形式の分布図表示にします。これらの高解像度化や新システムの開発には、スーパーコンピュータ「富岳」などが利用されました。
直前予測は、2025年12月に発表されていた新たな防災気象情報(警戒レベルに合わせるなどの改善を図ったもの)の運用開始に合わせてスタートしました。

~適切な防災行動を取るために~

ハザードマップと避難所の確認
平時に家族間で避難場所の共有
防災バッグの用意

適切な防災行動を取るためには、日ごろからの備えが大切です。
特に、線状降水帯の予測は難しく、確度が上がってきてはいるものの必ずしも予測通りになるとは限りません。こまめに情報を確認し、危険が迫っている場合はハザードマップをもとに高い場所など冠水しない地域への避難や、避難所への移動を速やかに行いましょう。

線状降水帯

次々に発生した積乱雲(雨を引き起こす雲)が線状に連なり、数時間にわたり同じ地域に停滞して大雨をもたらす降水帯。長い時間大雨が降るため、災害を引き起こす危険性が高い。近年よく発生するのは、地球温暖化による海水温の上昇が原因だといわれている。

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※本記事は環境市場新聞85号(1面)記事をを編集・加筆して掲載しています。

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