• サステナブルノート
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広がりゆく取り組み|1/15はフードドライブの日

1月15日はフードドライブの日です。以前のコラムでもフードドライブについてご紹介しましたが、近年よりいっそう注目が集まっています。たとえばGoogleの検索結果数で見てみると、前回コラムを掲載した約2年前と比較して1000万件以上もフードドライブに関する情報が増えています。今回のコラムでは改めてフードドライブとは何なのか、また現在進行形で広がる実施場所や、私たちにできることについて考えていきます。

フードドライブに関する記事はこちら

食品が余りそう、そんなときは「フードドライブ」!
https://eco-tatsujin.jp/column/vol211_r.html
(省エネの達人『企業編』コラム 2022年2月4日)



フードドライブとは

フードドライブとは、フード(food:食品)とドライブ(drive:活動・運動)の2単語からなる言葉で、家庭で余った食品を集めて寄付する活動のことです。集められた食品は必要とする団体(生活困窮者支援団体、こども食堂、福祉施設など)へ寄付されます。フードバンクという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、フードバンクは規格外の野菜や賞味期限が近い食品など農家や企業から出るある程度まとまった食品を集めて寄付をするもの。一方、フードドライブは”家庭”から食品を集めることが主で、寄付の際にフードバンクを経由するケースもあります。個人からの寄付を受け付けているフードバンクもあり、基本的には同じ目的をもった活動ですが、フードドライブの方が家庭・個人で参加しやすい活動といえるでしょう。

食品に関する日は ほかにもあります

みんなで食べる幸せを 10月16日は世界食料デー
https://econews.jp/column/sustainable/10051/
(サステナブルノート 2023年9月27日)



寄付できる食品

フードドライブで寄付できる食品は、未開封のものや賞味期限が1~2ヵ月以上あるもの、常温保存ができるものなどが対象となります。実施する自治体や団体によって細かいルールは異なりますが食品衛生上の観点から寄付できる食品が決まっています。具体的には、レトルト食品やカップ麺、缶詰、お菓子、飲料、調味料などが寄付に適している食品です。他にもお米は需要が高く、古米を受け付けているところも少なくありません。逆に寄付できない食品として、生ものや賞味期限の記載がないもの(砂糖・塩を除く)、アルコール類(みりんや料理酒を除く)などがあります。生ものは配布までに傷んでしまう可能性があること、アルコール類は必要性の有無が人によって違う嗜好品であり配布先に困ることから受け付けられません。

ローリングストックで 余った食料を寄付してみませんか?

ローリングストックで普段使いしながら食料を備蓄
https://econews.jp/idea2/food/8360/
(おばあちゃんの知恵袋 2023年2月10日)



広がる実施場所

フードドライブは、全国各地で多数の自治体や団体が実施しており、東京都では23区すべてと19の市が取り組みを行っています。他にも食品スーパーやコンビニエンスストアといった企業で実施する例も多くみられ、当社のお客さまの店舗などに回収BOXが設置されているケースも少なくありません。最近ではパチンコ店の店舗内に回収BOXが設置されるなど(鹿児島県)、その取り組みはますます広がっています。さらに、期間限定ではなく通年で取り組まれているところも増えているため、寄付したいと思いついたときすぐに持ち込むことができますね。また実際に特定の福祉団体などへ寄付を行うとなるとハードルが高いように感じますが、回収BOXであれば予約や手続きなどが不要な場所も多いので気楽に参加できます。まずは近くで取り組んでいるところがないかを調べてみましょう。

全国のサステナブルな取り組みはこちら

京から始まる「2050ゼロカーボン」/京都市
https://econews.jp/report/zerocarbon_city/9850/
(ゼロカーボンシティ自治体の挑戦 2023年9月12日)



1月はフードドライブを

近年、物価高騰などの影響で生活困窮者が急増しており、フードドライブの需要はさらに高まっています。また、日本では1人あたり年間約42kgもの食品が捨てられており、フードドライブに参加することで食品ロスの削減にもつながります。せっかく買ったのに食べなかったものや、賞味期限が1~2ヵ月程度残っている災害用の備蓄食品が年末の大掃除で見つかったりしていませんか?お歳暮やお年賀でいただいた必要のない食品はありませんか?それらを捨てるのはもったいないからと、とりあえず取っておいたりしていませんか? 1月はフードドライブで寄付できる食品が多く出やすい時期です。

気にかけて探してみると案外身近なところで実施していますので、皆さんの家で眠っている食品など、寄付をしてみてはいかがでしょうか。

関連リンク

食品ロス 国民1人当たり約42kg
https://econews.jp/news/domestic/10324/
(環境市場新聞74号より 2023年11月2日)

ホリデーシーズンに見直す環境問題
https://econews.jp/column/10555/
(サステナブルノート 2023年12月20日)


関連動画

もったいない精神が光る省エネ事例の紹介はコチラ!【第24回】福さ屋株式会社



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