移り変わる「鉛筆」の需要|おばあちゃんの知恵袋 投稿日:2022.04.22/更新日:2022.4.22 2,758 views 桜の開花とともに日差しが暖かくなる春。4月は新しい出会いの季節ですね。新入学や新入社された方、また引っ越しをして新しい土地での生活を始めた方もいらっしゃるでしょう。 新入学といえば、新しい文房具を揃えますね。削りたての鉛筆の木の香りや真っ白な消しゴムに心がうきうきしてきます。 ところで、鉛筆の濃さの主流が変わってきていることを知っていますか。日本で販売されている鉛筆は一般的に芯の濃さと硬さを、H、B、Fの記号で17段階に分けて表しています。Hはハード(硬い)、Bはブラック(黒い)の略字。最も硬くて色が薄いのが9H、そこから8H、7Hと数字が減ってH、F、HBとなります。続いてB、2Bと数字が増えていき、6Bが最も柔らかくて濃い芯です。Fはファーム(しっかりした)という意味でHとHBの間の硬さ・濃さになります。また鉛筆の芯の主な原料は黒鉛と粘土で、黒鉛の割合が多くなるほど、柔らかくて濃い芯になるのです。 おばあちゃんが子育てをしていたころはHBが主流でしたが、最近では小学校に入学する小さな子どもたちは2Bなどの柔らかくて濃い鉛筆を使うことが多いようです。地域によっては6Bを勧めるところもあるそう。強い筆圧を必要としない柔らかい芯が小さな子どもたちにとっては書きやすいのかもしれませんね。おばあちゃんも実際に使ってみましたが、さらさらとした書き心地で、文字の見た目は筆の字に近い印象でした。 短くなってしまった鉛筆も100円ショップなどで売っている鉛筆ホルダー(補助軸)をつけることでまだまだ使えます。わざわざ購入しなくても、スーパーのチラシや折り紙などを鉛筆にしっかりと巻き付けて長さを補ってあげれば簡単に手作りの鉛筆ホルダーを作ることもできます。また動きが鈍くなってしまったファスナーや自転車の鍵などを鉛筆の芯で擦ると、芯の油分が潤滑油となり滑りが良くなります。本来の使い方とは異なりますが、最後まで無駄なく使い切る技ですね。 最近はパソコンやスマホなどを使う機会が多く鉛筆の消費が減ってきているようですが、書き手の思いがこもった手紙などをもらうとうれしいもの。手書きの温かさがおばあちゃんは大好きです。鉛筆も、またそれを使って相手に思いを伝える時間も大切にしていきたいですね。 @おばあちゃん Post 生活の知恵 第15回 北西太平洋、日本沿岸域とも、世界平均と同程度で酸性化... 【第3回】太陽光発電の動向――コスト低減と周辺環境 関連記事一覧 春の花を意外な素材とあわせてつくる手作りポプリ|お... 2025.04.25 切手のはがし方|おばあちゃんの知恵袋 2014.05.02 割れたファンデーションの復活法|おばあちゃんの知恵袋 2021.04.09 エコ知恵募集!『おばあちゃんの知恵袋』 PR 『日本手ぬぐい』活用法~お弁当包み編~|おばあちゃ... 2015.09.25 まぶたの腫れ解消法|おばあちゃんの知恵袋 2015.01.23 12月1日カイロの日【動画あり】|おばあちゃんの知恵袋 2013.11.22 【無料】環境市場新聞お申し込み PR 曲げわっぱでお弁当づくり|おばあちゃんの知恵袋 2024.05.10 『日本手ぬぐい』活用法~インテリア編~|おばあちゃ... 2015.11.27
桜の開花とともに日差しが暖かくなる春。4月は新しい出会いの季節ですね。新入学や新入社された方、また引っ越しをして新しい土地での生活を始めた方もいらっしゃるでしょう。
新入学といえば、新しい文房具を揃えますね。削りたての鉛筆の木の香りや真っ白な消しゴムに心がうきうきしてきます。
ところで、鉛筆の濃さの主流が変わってきていることを知っていますか。日本で販売されている鉛筆は一般的に芯の濃さと硬さを、H、B、Fの記号で17段階に分けて表しています。Hはハード(硬い)、Bはブラック(黒い)の略字。最も硬くて色が薄いのが9H、そこから8H、7Hと数字が減ってH、F、HBとなります。続いてB、2Bと数字が増えていき、6Bが最も柔らかくて濃い芯です。Fはファーム(しっかりした)という意味でHとHBの間の硬さ・濃さになります。また鉛筆の芯の主な原料は黒鉛と粘土で、黒鉛の割合が多くなるほど、柔らかくて濃い芯になるのです。
おばあちゃんが子育てをしていたころはHBが主流でしたが、最近では小学校に入学する小さな子どもたちは2Bなどの柔らかくて濃い鉛筆を使うことが多いようです。地域によっては6Bを勧めるところもあるそう。強い筆圧を必要としない柔らかい芯が小さな子どもたちにとっては書きやすいのかもしれませんね。おばあちゃんも実際に使ってみましたが、さらさらとした書き心地で、文字の見た目は筆の字に近い印象でした。
短くなってしまった鉛筆も100円ショップなどで売っている鉛筆ホルダー(補助軸)をつけることでまだまだ使えます。わざわざ購入しなくても、スーパーのチラシや折り紙などを鉛筆にしっかりと巻き付けて長さを補ってあげれば簡単に手作りの鉛筆ホルダーを作ることもできます。また動きが鈍くなってしまったファスナーや自転車の鍵などを鉛筆の芯で擦ると、芯の油分が潤滑油となり滑りが良くなります。本来の使い方とは異なりますが、最後まで無駄なく使い切る技ですね。
最近はパソコンやスマホなどを使う機会が多く鉛筆の消費が減ってきているようですが、書き手の思いがこもった手紙などをもらうとうれしいもの。手書きの温かさがおばあちゃんは大好きです。鉛筆も、またそれを使って相手に思いを伝える時間も大切にしていきたいですね。
@おばあちゃん